教育！まずは自分から
私はPC周辺機器メーカーでサポート業務をしています。
ある日の夕方、中年の女性の方からお電話をいただきました。
お問い合わせ内容は単なるLANカードのインストール方法。
作業自体はスムーズに進んだのですが、作業中に、「ちょっと待っててください」とやたら電話を保留します。
作業が終盤に差し掛かったところ、電話の奥から「ママぁ・・・」と男の子の声が聞こえてきました。
お客様が「あ、ちょっと待っててください」と言った後、
ピッ ゴトッ
・・・どうやら保留ボタンと間違えたらしく、電話が通じたまま行ってしまいました。
「ここが分からないんだけど・・・」
「さっきも教えたでしょ！ なんで分からないの！」
どうやら勉強について子供を叱ってるようです。
バシッ！
・・・しかも殴ってるようです。
「ここは教科書に書いてあるでしょ！ 書いてあることも読めないの！？」
そんなやりとりが5分続いたのち、
「ごめんなさぁい。お待たせしました」
と、やっと電話口に戻ってきました。
残りの作業を済まし、正常に動作することを一緒に確認しました。
「すごいですねぇ！ やっぱりプロは違いますよね！」
「いえいえ、恐れ入ります」
「こんな複雑なコト、どうやって覚えるんですか？」
この時、私は思わず言ってしまいました。
「全部、取扱説明書に記載されております」
書いてあることも読めないのは、あなたです。