常識！医者という人種
以前、眼科で勤務していたさくらこです。
よく「医者は世間知らずだ！」とか言われますよね。
私自身、医者と一緒に仕事するまでは、
「世間知らずって言っても、日本の街中に住む普通の人なんだし・・・」
とか思ってました。
まあ、大概はその「普通の人」だったのですが、中には驚きの先生もいました。
Ｔ先生は、30代後半の男性。
40前後の医者は、若くもなく年寄りでもないので、医者としてはちょうど「油の乗った状態」。
腕もよいとのことで、患者さんの評判も上々でしたが・・・
某診察にて。
患者は3才の女の子。
やっぱり白衣の先生はそれだけで威圧感があるので、子供は明らかに緊張気味。
付き添いのお母さんも、子供に「動いちゃダメよ」などと言ってました。
そこで、緊張を解く為に、先生が一言。
「かわいいセーター着てるね〜。それクマさんかな？」
セーターの柄は、明らかにキティちゃんでした・・・
ただ、幸いにもお母さんとお子さんは、その失言を聞いてなかったようですが。
更に後日。
今度は5才の男の子がボールを目にぶつけたとかで、眼底検査をすることに。
この検査は、部屋を暗くして、先生がライトを目に当てながら、
「右を見て〜左を見て〜」
と眼底の隅々までチェックするので、通常の診察より時間かかります。
先生は、子供が飽きないように、検査をしながら軽く話しかけました。
「トレーナー(子供が着てる)には何の絵が書いてあったっけ？」
「ドラえもん！」
「そうか〜、ボク、ドラえもん好き？」
「うん、今度映画に行くんだよ！」
「そうか〜、楽しみだね〜」
診察は無事終わり、男の子は待合室へ。
先生は、記入の終わったカルテを私に渡しながら一言。
「さくらこさん、ドラえもんって知ってる？」
「・・・は！？」
「今度映画になるんだってねぇ。人気あるんだなぁ〜」
今度っていうか・・・私が子供の頃から映画になってますが(笑)
先生はマジで聞いてました。
診察室には、子供を和ませる為にトトロのぬいぐるみが置いてあるのですが、先生はこのぬいぐるみの名前を知ってるのでしょうか？
疑問に思ったのですが、ついに聞けませんでした。