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変読!専用回線の罠

2007年8月5日  五月風れあん


うちの父母は旅行が好きで、某旅行会社「お得意さまメンバー」として登録されております。

ここに登録されることによって、メンバーオンリーの特別ツアーの案内が来たり、ちょっとしたサービスが受けられたりするのですが・・・
何より重要なのは「メンバー専用の申し込み電話回線」が使えるようになること。
一般の申込用番号と違ってすぐにつながり、細かい相談なども受け付けてくれるところなのです。


今日の夕食時、母親が苦笑いしながら語った話。
母親が夏の旅行のために「専用回線」に電話を入れました。

しばらくやりとりをしていた母は、なんだか引っかかるモノを感じました。
今回の宿泊先について説明を受けていたのですが、その名前がどうしても「ジュウワラプリンス」としか聞こえなかったのです。

母はしばらく悩みましたが、思い切って相手に聞いてみました。

「そのジュウワラって、どういう字を書くの?」

相手はこう言いました。

漢数字のジュウに・・・」

そこで母は理解しました。そして間髪入れずにこう言いました。

「平和のワに、田んぼのタ?」
「あ、はい、そうです」


「ようやっと納得いったわよ。『十和田プリンス』だったのよ」

苦笑しならが母は続けました。

「『田』が『ラ』にしか聞こえなかったから混乱したんだけどさ。けどねぇ、曲がりなりにも一流の旅行会社の、しかも『お得意さま専用回線』でしょ? 『十和田』も読めない人に電話番させるんじゃないわよ、そう思わない? まぁママだったからここで笑い話で済むけどさ、相手が気むずかしい年寄りかなんかだったらクレームか説教モノよねぇ?」

全くもって正論です。
他人事ながら大丈夫でしょうか、この旅行会社・・・

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