2005年12月12日 恵琉
病院!原因と解決法
今回は私が体験した、悲しくも可笑しい病院での1コマをお話したいと思います。
一ヶ月ほど前、私は靴擦れのようなものが足にでき、しかもそこが白く盛り上がってきたため、
「骨になにか異常でも?!」
とびびって、最寄り駅の近くにある整形外科に会社帰りに立ち寄りました。
レントゲンを撮り、診察室横にあるベッドがカーテンのみで仕切られている空間の中の1つに案内されました。
内心ドキドキしつつも、先生が入ってくるのを待っていたんですが・・・
その間に印象に残った2つのケースをお話します。
<ケース1 若い男性と先生のやり取り>
「困るんだよね、原因がケンカだと言われると」
「どうしてですか?」
ふんふん。確かに気になるな。
というか、ケンカして怪我してここに来たんだ、この男の人。
「ケンカはね・・・治療に保険が使えないんだ」
へ〜。
と、内心私が心の中でへ〜ボタンを押していると、男性は「え〜」と言いながら困り始めました。
どんな言い訳をするのか聞き耳を立てていると・・・
「じゃあ、転んで拳を打ったってことにしてください!」
転んで拳を打つか〜っ!
あまりにもベタ過ぎる回答に笑いを1人でこらえていると、先生が冷静な口調で一言。
「わかった。骨に一応異常はなかったから、薬出しておくよ」
先生・・・いいんですか、それで・・・?
<ケース2 中年らしき女性と先生のやり取り>
「これで三回目だったかな?」
「はい、そうです」
いきなり話が見えません。
私は真剣にやり取りに聞き入ってしまいました。
「これは本当に・・・お祓いでもしたほうがいいんじゃないの?」
お祓い?!
病院で出てくるにはあまりにも似つかわしくない単語に、私は驚いてしまいました。
しかし、この後のやり取りで先生の発言に激しく納得したのです。
「もうこれで今年に入って三回目ですよ! しかも今回は当て逃げです!」
「一回目も二回目も逃げはしなかったんだっけ?」
「ええ。ちゃんとここに連れてきてもらいましたし」
ちなみに当時は9月です。
9月現在でこの人は三回も車にぶつかっていたらしいのです。
「今回は手首か・・・どう? こうすると痛い?」
「は、はい、痛いです」
「しばらくはリハビリが必要だね。骨に異常はなかったから、たぶん筋が伸びちゃったんだろうね」
「どうして私ばかりこんな目にあわなきゃいけないんですか!」
女性は明らかに涙声で、このやりとりを聞いていた私は激しくブルーになりました。
そして本当に心から思いました。
お祓い・・・したほうがいいですよ・・・と。
ちなみに私ですが、足の中に異物が入っていることが判明。
大きな病院に転院して手術するという大それた事態になってしまいましたが、今は非常に元気です。
この出来事がネタになってよかった。ほんとーによかった。
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