2004年3月10日 真藍
悲劇!地味すぎたがゆえに
私が去年まで通っていた高校の話です。
広島の某進学校なのですが、歴史と偏差値はあっても洒落っ気はない学校。
女子の夏服は白いブラウスに紺色のスカートという、中学生並みのデザインでした。
そんなある日。
学年主任のO先生は、年々増え続ける遅刻者の撲滅のために、校門で名簿を片手に仁王立ちしていらっしゃいました。
そんな彼の目に、ホームルームも終わった時間に、急ぐわけでもなくたらたらと歩いてくる女子生徒が映ったではありませんか!!
彼はムカッとして叫びました。
「走れーーーっっ!!!」
彼女は一瞬ビクッとして、驚愕を顔に張り付かせながら駆け出しました。
そしてそのまま・・・
校門を通り過ぎていったのです。
そう、彼女はうちの生徒ではなく、どこぞのOLさんだったのです。
あまりにもシンプルなデザインだった彼女と私たちの制服が、とんだ悲劇を生んだのでした。
ちなみに以上は、そのO先生自身が学年合同ホームルームで語られた話です。
その場が爆笑に包まれたことはいうまでもありません。
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