2009年6月22日 まんぼK助
待望!あっという間よ!
お洋服の通販の会社で働いています、まんぼK助と申します。
自分の会社では、主に中高年の紳士服と婦人服を取り扱っていますが、4〜13歳ぐらいまでのキッズ服も売り出しております。
最近になって専用のカタログができて、注文が増え始めた頃のことでした。
「あ、もしもし。お宅のキッズの服、とぉっても可愛らしいわね〜」
「ありがとうございます☆」
ここまでは良かった。
「何歳ぐらいから着れるものなのかしら〜」
「左様でございますね〜、おおよそ4歳から13歳ぐらいまでのお子様にお召しいただくものになっておりますが」
「まあ、そうなの! 今月ね、うちの孫が生まれたばっかりで、その子にちょうどピッタリだわ!」
・・・え?
生まれたばっかり??
「お客様・・・対象年齢が最低でも4歳になりますので、生まれたばかりのお子様には合わないかと・・・」
「いいのよぉ! 4年なんてあっという間よ! 4年後にコレ着せて一緒にお散歩とかしたいわねぇ・・・あ、春物らしいこっちもいいわねぇ」
お客様はすっかり夢の中・・・
4年もタンスにしまっとくんですかぃ、お客様・・・
さすがに腐らせてあとでどうのこうの言われても困ると思い、かろうじて残っていたベビー用品をオススメすると、大歓喜に包まれた声で、
「いただくわ!! これは着せたい! 着せたいわ!!」
これでキッズ用品は諦めるだろうと思ったら大間違い。
「じゃ、このベビーのと・・・キッズのアレとコレね」
買うんかい!!
「お客様、キッズのは・・・」
「いいのよ! 私がいいって言うんだから貴女はさっさと用意すればいいのよ!!」
左様でございますか・・・
まぁ、それ以降クレーム電話もないので、ご希望通りに4年タンスにしまっておくのでしょう・・・
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