投稿ネタ1215へ  ネタ一覧へ  投稿ネタ1213へ

手術!先生を信じて

2008年12月14日  さくらこ


昔、眼科で検査をしていた桜子です。


実は私は、子供の頃(3才位)に、目の手術をしたことがあります。
別に失明の危険とか、そういう病気ではなかったのですが、検査に通っていた大学病院の主治医のT先生に、

「早いうちに手術しておいた方がいい」

と言われたそうです。

ちなみに、そのT先生は、親曰く、ものすごい怖〜い先生だったそうで。
診察前には、看護婦さんから、

「絶対に泣かせないで下さい!」

とキツく念押しされたとか・・・

後に検査の仕事をしていると、それがいかに難しいことか、よく分かるのですが。
(子供は白衣の先生を見ただけで怖がりますからね^^;)

とにかく子供が泣き出すと先生の機嫌が悪くなるそうです。
っていうより、診察室の雰囲気が怖すぎて、涙も出なかったですよ。


それから20年余。
私は縁あって眼科の仕事をするようになりました。

検査の仕事には、一応研修があります。
某企業や、医師会等が主催するのですが、そこでは各眼科の検査員が集まって、専門の先生から講義を受けたり、検査実習をします。

私も一年目に、とある研修に参加しました。
参加前、時間割と担当医の名前が書いた紙を渡され、何気なく目を通すと、そこには・・・
何とT先生の名前が!

T先生の科目はもちろん「小児眼科」
20年ぶりにお目にかかるT先生は、年をとり、すっかり好々爺に。

これが、あの「怖い先生」かぁ。信じられない。

・・・と思いつつ講義を聞いていると、話は偶然にも、子供の頃に私が経験した手術の話へ。
すると、先生の口から信じられない一言が!


「この手術は、あまり効果がないのでしなくてもいいです


Σ( ̄□ ̄;)ええ〜!?

しかも、さらに追い討ちが・・・

「これは最近言われてることですがね。私は、以前からそうだろうと思ってました


・・・あのぉ、その手術、20年前にアナタが勧めたんですけど!?
っていうか私の手術の意味って、一体・・・

講義が終わってから聞いてみたい衝動にかられましたが、怖くて聞けませんでした。

− 1214 −

投稿ネタ1215へ  ネタ一覧へ  投稿ネタ1213へ