2008年11月9日 匿名希望
警報!音の正体は
私は某家電メーカーサポート勤務をしています。
自社製品の取り扱い方法や購入相談をする窓口です。
これは、電子レンジを購入したという初老の女性から入電したときのお話です。
「先日購入したレンジがピーピー鳴り続けてうるさいんだけど」
電話口でもはっきり聞こえるアラーム音です。
しかし、電子レンジは調理終了時にお知らせをするアラームは搭載してますが、鳴り続けることは無いため、プラグを抜いていただくように案内しました。
マイコンの誤動作によって鳴り続けることはあるかもしれませんが、バックアップ用の電池はありませんので、プラグを抜いていただければ止まるハズ・・・なんです。
「抜いてみたけど止まらないわよ」
!!!!!
そんなワケありません。
プラグを抜いても止まらないのであれば、音の発生箇所はレンジではなく別な所からです。
「レンジからではないと思いますので、レンジ周辺で鳴っているものはありませんか?」
「何もないわよ! レンジからで間違い無いわよ」
買い替えたばかりで使い勝手が分からないため、レンジしか見えてないようです。
ユーザーに負担をかけるのを申し訳なく思いながらも、こう言いました。
「レンジを隣の部屋へ移動させてください」
しぶしぶレンジを移動したようです。
アラーム音はもちろんキッチンで鳴りっぱなしです。
「あら?」
それでも疑ってるらしく、レンジを外へ出してみたようです。
それでもキッチンで鳴り続けているため、音の発生源がレンジではないと確信したみたいです。
目覚まし時計やキッチンタイマーがないか調べてもらうように案内し、電話を切りました。
1時間後にまた入電し、わざわざ音の原因を教えてくださいました。
数日前に取り付けた火災報知機が誤動作していたそうです。
既存住宅への設置も義務化され、早々に設置していただいてることは嬉しいのですが、なんとも言えない一件でした。
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