2007年9月27日 SSおばさん
通貨!平成のこの世に2
ガソリンスタンドで働いております。
冬場になると、自転車や徒歩で灯油を買いに来られるお客様も大勢いらっしゃいます。
年末の非常に混雑したある日、よぼよぼのおじいさんが自転車に1斗缶を積んで来店されました。
灯油を18リットル入れ、代金を申し上げますと・・・
小銭をジャラジャラ。
その中に、やけに大きい硬貨も何枚か。
一生懸命数えていらっしゃる様子なのですが、いっこうに埒があかないのです。
失礼ながら、少々ボケてらっしゃるのかな?
ご本人も面倒くさくなったのか、1斗缶の上に小銭をあけました。
「ここから取ってくれ」
・・・え?
見てみると、ほとんど今は使われてない硬貨ばかり二十数枚。
1銭玉から東京オリンピックの記念硬貨などなど・・・
今使われている普通の100円玉や10円玉は数枚しかありませんでした。
まあ、夫が喜ぶだろうと、記念硬貨中心に何とか必要な金額をいただきました。
夫はコレクションが増えてご満悦。
その後2〜3回、このおじいさんはこの手の硬貨を持って灯油を買いに来られました。
しかし、やはりお金の勘定が出来ないご様子。
それにしても、心配です。
こういう方が石油ストーブ使って大丈夫なのだろうか?
それからしばらく経った春先、夫がポツリ。
「あの記念硬貨おじいさん、最近来ないね・・・」
・・・・・。 私たち、灯油お売りして良かったんでしょうか?
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