2006年6月18日 瀬月
歴然!効率の良さと力ずく
福祉施設で介護職員をしております瀬月と申します。
私の施設では、月に一度勉強会を開き、介護の方法や利用者との接し方など、様々な事を話し合っています。
今回はその時のエピソードです。
新人さんが勤め始めた月の勉強会では、毎年恒例で「ベッド・車椅子からの移乗」をテーマに勉強しています。
当たり前ですが、人の体を支えて動かすのですから、力ずくよりもボディメカニクス(人間の姿勢や動作時の骨格・筋などの力学的相互関係から考えられた効率のよいからだの使い方)を活用すべきです。
自分にかかる負担も、利用者への負担も段違いですからね。
一通り説明してから、いざ実践。
私が利用者役として新人さんの練習が始まりました。
まずは「ベッドから起き上がりベッドの端に座ってもらう」練習です。
ちなみに私、いわゆる巨漢(デブにあらず)でして、体重は90s以上あります。
“力ずくだと上手くいかない”という事を実感してもらうため、毎年実験台にされてます(^^;
そして新人さん(男性・中肉中背)の挑戦スタート!
「うりゃあああああ!」
・・・オィオィ、首痛いって、肩持てよ。
思い切り力ずくだよ。てか、君、早くも息切らしてるだろ、オィ(ーー;
新人さん、ぜーぜー息吐きながら、
「コレ、マジで辛いですね・・・」
うん、そりゃ私を力ずくでやろうとすりゃキツイだろうね。
じゃあ、見本見てもらおう。
「○○さん(私の同期の女性職員・超小柄)、見本見せてあげて」
「いいよ、見ててね」
ガシッ、クルッ、ヒョイ
あっさりと私はベッドに座れました。
ちなみに彼女、体重は私の半分以下です。
詳しいやり方は省きますが、ホントに上手い人がやると、やる方もされる方も体の抵抗をほとんど感じません。
「おおおおっ!」
そして、目を丸くして感動してる新人さん(笑)
「もう一回やらせてください!」
うん、やる気があるのは良い事だ。
もう一回説明するからよく聞いてやってみると良い(^^
「分かりました! ・・・うりゃ!」
ふむふむ、気合を入れたのは良いが、まだまだ力ずくっぽいな。
後でもう一回説明して・・・
グキッ!
(=w=)!?
「痛っ! 手首っ! 手首ひねったっ!」
ぶ!?
「すいません、後でもう一回挑戦しても・・・」
うん、やる気があるのはよく分かったから、今日はもうやめとけ(ーー;
普段自分が使ってる技術が、単なる力ずくと比べてどれほど効率的なのかを実感できた瞬間でした。
あと、新人さん、すまん。
これからは、もうちょっと体しぼるよ(^^;
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