2006年5月8日 宝島
差別!小さく大きな違い
私は郵便局で働いています。
今回は、昨年のお年玉の交換時期の話です。
年配の女性から電話が入りました。
なんの導入もなしに突然、
「あのね、いま、郵便局でお年玉の商品のカタログをもらって来たの」
「はい」
「それでよく見たら、3等は1個、2等は6個って書いてあるじゃない」
その年の「ふるさと小包賞」として、お好きなふるさと小包を3等は1個、2等は6個もらうことが出来たのです。
「そうですね。カタログからお好きな物を選んでいただけますよ」
「それ、おかしくない?」
「はい?」
「私、3等だったのよ。で、1個でしょ? 2等なら6個でしょ?」
「そうですね」
「郵便局て国営でしょ? 国営の郵便局が当たりに差をつけるなんて差別でしょ」
・・・・・・・。
「は?」
「だ・か・ら! 3等が1個で2等が6個なんて差別だって言ってるの!」
私、しばし絶句・・・
当たる確率も違うし、だいたいクジってそんなもんだし。
そんなこと言ったら、末等とか、何百枚もらっても一枚も当たらない人とかどうなるの?
いろいろなことが頭をよぎりましたが、適切な回答が浮かんでこない・・・
で、結局、そのことには一切触れずに、
「3等が当たったんですか、良かったですね〜。私なんか200枚近くもらったのに1枚も当たりませんでしたよ。もう少し当たったらいいのにと思うんですけどね! いやいやお客様は運がいいですよ」
と話しました。
するとお客様、
「そうなの、残念ねぇ〜。来年は当たるわよ、頑張って!」
と、なぜか励まされて、
「小包を申し込むには、このハガキを書いて出したらいいのね。ゆっくり選ぶわ」
と、ご機嫌に電話を切られました。
ふぅ、この時期は毎年大変です・・・
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