2005年6月12日 お天気
常連!お客様はワインがお好き
イタリアン系のチェーンレストランのウエイトレスです。
深夜の時間帯で常連の方が多く、従業員は常連さんの好みも自然と覚えてしまいます。
あのお客様は必ずパスタにトッピングをプラスするとか、味付けを辛くするとか。
そうした方には、
「〜でよろしいですか?」
と、こちらからお聞きし、お好みのものをお出ししています。
ある日、見覚えのないお客様がご来店されました。
(私は週5日勤務。大抵の常連さんは記憶しています)
ご注文を伺いに行ったところ、
「いつものボトル!」
ん? いつもの? ってなに?
「あの・・・失礼ですがいつものとは?」
「え、覚えてないの? 困るな〜、ちゃんと覚えなきゃ。ボトルだよ、赤の」
変だな、記憶にないんだけど。
ワインをボトルでご注文される常連さんは少ないので、いつもボトルでご注文なさる方なら記憶にないはずないんだけど。
とりあえず、どのワインなのか銘柄がわからなきゃ出せない。
こんな横柄なお客様から聞きたくはないけど仕方ない。どのワインか伺うことに。
「申し訳ありません、どちらのお品でしょう」
とメニューを広げ確認しました。
しかしお客様は、
「店員が自分のことを覚えていない!」
とご立腹で、お連れの女性がメニューを見てくれます。
そして!!
自称常連のお連れ様が「これこれ、前に頼んだやつ」と見つけてくれました。
それは・・・
『ハウスワイン、グラス赤』
・・・ボトルじゃないじゃん。
・・・デキャンタでさえないじゃん。
うちの店で一番よく出るワインだもん。
1回や2回ご来店されてこれを頼んでたくらいじゃ記憶に残らないはずだ・・・
何をどう考えたらボトルなんてことになるんだろう?
とりあえず、ワインを用意しお出ししました。
ご希望の品が出てお客様はやっとご機嫌が直りました。
「これこれ。もう覚えた? ちゃんと次からすぐ出してよ」
はいはい。
グラスをボトルなんていう面白い方は始めてだもん、覚えましたともさっ!!
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