2005年2月13日 ねこぱんだ
賞金!気になったら聞く!
私は、とある小さな町の公的施設に勤務しております。
ちょうどアテネオリンピックが開催されていた時期のことです。
いつもどおり事務室で各々がパソコンに向かって作業中、電話が鳴りました。
「はい、○○でございます!」
後輩が元気良く電話に出ます。
・・・とここまではいつもの風景。
でも、その日はなんだか様子が違います。
「はぁ・・・え〜っと・・・そのぉ」
「???」と思った私が小声で「どした?」と聞いたところ、
「なんか卓球の愛ちゃんのことで聞きたいみたいなんですけど・・・」
と戸惑っている後輩。
「で、なんか怒っちゃってるみたいなんですが」
との言葉で、慌てて電話を代わりました。
「お電話変わりました。申し訳ありませんが、もう一度ご用件を・・・」
「だ〜か〜ら〜、さっきも言ったんだけど!!」
明らかにお怒りの模様です(T_T)
「申し訳ありませんが、もう一度お願いいたします」
「今日、あの卓球に出る女の子のことが新聞に載ってたんだけどさ」
「卓球というと、あの福○愛さんのことでしょうか?」
「そ〜そ〜、その愛ちゃん!」
「その愛さんがなにか?」
「メダル獲ったらどっからか5〜6千万のお金がもらえるっていう話なんだけど、そのお金はどっから出るのかね?」
( ̄∀ ̄;!!
うちは体育施設などではないんですが・・・
しかし、この方をこのまま担当課に回してもそちらが対応できるかどうか・・・
「そういえばそんな話をニュースで見た気もするんですが・・・」
「オリンピックからの賞金はそんなにでかいのか?」
「いえ、賞金自体は金メダルでも一千万を少し超えたくらいだったと思います」
「じゃ〜、後のウン千万はどっから出るのかね?」
結局そのお金は、彼女がメダルを獲った時に広告契約している会社からボーナス的な意味合いで出されるものだということを何とか納得していただきました。
「いや〜助かったよ、ありがとう!」
お客様はとても満足されて電話を切られたのですが・・・
どうしてここに電話してきたのか、そもそもその情報を何に使おうとしていたのか、謎は深まるばかりです。
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