2004年12月23日 薙
故障!意外な犯人
私のバイト先で「ん?」と思ったことがあったので投稿させて頂きます。
・私は高校二年生です。(17歳)
・バイト先はスーパーで、レジを主な仕事としています。
この二つを踏まえてお読みください。
それはお客様の入りも落ち着いてきた午後8時ごろのことでした。
レジを打っていた私に、五十代前半くらいのおばさまが声をかけてきました。
「そこの兄ちゃん! ちょっと来て!」
こんな感じで、少し慌てていました。
お客様の列が切れた所を見計らって、そのおばさまのところに向かいました。
「どうしました?」
「あのね、車が動かないの!」
・・・くるま?
「とにかく見に来て!」
「は、はい!」
迫力に押されて、そのまま強引に引っ張られていってしまいました。
「ほら、これなんだけど・・・」
見ると、おばさまのものと思われる車が駐車場の中途半端な位置に留まっていました。
しかし私は高校生です。
普通の高校生は自動車免許なんて持っていません。
とりあえず上司の人を呼んで来ようかと思いましたが、その日のその時間帯はアルバイトの学生しかいませんでした。
当然その中に免許を持っている人なんていません。
とりあえず持ち合わせている知識をフル回転させて、(半ばあきらめつつ)ざっと見てみました。
「鍵はささっているんだけどね」
そのとき、サイドブレーキの下になにか紫色の物体が挟まっているのを見つけました。
「・・・あの」
「あ、わかったの!?」
「サイドブレーキの下にさつまいもが転がり込んでますけど、これ、押せるんですか?」
「あ!!」
その日は、さつまいもがいつもよりいくらかお安くなっていました。
その人は、さつまいもの他にも大きな袋にぱんぱんになるくらい野菜や魚などを買い込んでいたので、袋を置いた時に袋の上の方にに入れてあったさつまいもが転がり落ちてしまったのでしょう。
「そういえばなんだかいつもよりサイドブレーキが押しにくかったわ」
その時点で気付いてくださいと思ったのは言うまでもありません。
問題も解決して、おばさまは無事、家路に着きました。
私は急ぎ足で店内に戻ったのですが、戻る途中、少し考えました。
私は高校二年生です。
そしてスーパーのレジのバイトをしているのであって、決して車屋で働いているわけではありません(T□T)
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