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上品!素敵なご趣味

2004年8月13日  つくし


東京都内でリサイクルショップで働いていた時のお話です。


出張買取などもしていたので、店頭業務をしながら出張買取の予約受付もしていました。
ある日、上品なおばぁちゃんから入電。

「明日のお約束なのですが、ちょっと行けそうにないのです。本当に申し訳ございません」

引越ししてから元の家で待ち合わせて買い取りということが良くあります。
今回もその事かと思い、

「キャンセルということでしょうか? 明日何時からのお約束ですか?」

と質問したところ、

「12時頃のお約束だと思いましたが・・・」

確認しましたが、その時間にお約束がありません。
間違いかなぁと思いもう一度約束の日時を確認。ヤッパリ無い・・・

詳しく聞いてみると、

「明日とても楽しみにしていたのに残念です」

楽しみ?

「明日の日向ぼっこ会はどうしても参加したかったのに・・・」
「はっ? 日向ぼっこ会ですか?」

思わず言ってしまいました。
しかし、おばぁちゃんはあくまでも上品に、

「はい。とても楽しみにしていて、おいしいお茶も購入して楽しみだったんです」

明らかに掛け間違い。
その前に、日向ぼっこ会って。

とりあえず、

「申し訳ございません、こちらはお店ですのでお掛け間違いかと思いますが・・・」

すると!!

「はぁ、それは困りました・・・。私はどうしたらよいでしょう?

どうしたらって言われても・・・

「そちらの電話番号は、○○○○ー○○○○ですよね?」

合っています。
確かにうちの番号ですが、恐らくおばぁちゃんが日向ぼっこ会の電話番号を聞き間違えたのでしょう。

その旨、丁寧にお伝えしたところ、

「まぁ、私はどうしたらよいのでしょう・・・」

あくまでも上品に困ってました・・・


とても上品なおばぁチャンでかわいらしかったのですが、どうしたらよかったのでしょうかね?
考えてしまう電話でした。

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