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切迫!そりゃムリでしょう

2004年4月18日  LOSYX


拙は数年前、レンタルビデオショップでバイトをしていました。
ご来店なさるお客様は多種多様で、十人十色とはこのためにあるんだなぁ、っと実感します。

例えば、あからさまに未成年の男の子が、大人のビデオコーナーにコソコソっと入っていったり。(その時は「君〜、そこは入っちゃダメだよ」とやさしく諭します)
ものすごく強面の方が可愛いアニメのビデオを借りていかれたりします。

まぁ、それは本当に可愛いものです。これから話す事に比べれば・・・


それは夏の暑い日に起きました。
汗をダラダラ流しながらも開店準備に取り掛かっている所、店内に一本の電話が。
(バイトをしていたところは基本的に一人でやっています)

そして受話器を取り、元気良く、

「はい、レンタルビデオ○○です!」

と言った所までは良かったのです。
しかし、相手は無言です。

「あー、無言電話かな?」

と思い、受話器を耳から離した瞬間、

「う・・・えぅっ」

と、泣いているような女性の声が・・・

Σ( ̄д ̄;)え?! なんで泣いてるの?!

ちょっとビックリしましたが、落ち着いて、

「お客様、どうなされました?」

と聞きますと、かなりの涙声で、

「ずいばぜん、ビートたけしのビデオ全部売っていただけませんか?

Σ( ̄д ̄;)ナヌ!

当店はレンタルビデオショップであって、販売はしてません。
しかもビートたけしって・・・

とりあえず、販売はしていない旨を伝えると、

「なんでよ! 間に合わないじゃない!」

と、泣きながらお怒りのご様子・・・
いや、そちらの都合を言われても・・・

仕方ないので、なぜ必要なのか理由を尋ねると、

「何でって?! 決まってるじゃない! 電波を受信するためでしょ! そのくらいも分からないの?」

(TдT)ワカリタクナイデス

そうこうしているうちに、電話が切れてしまいました。


それ以降、その女性からの電話はありませんでした。

それにしても、なんでビートたけしのビデオが電波を受信するために必要なんだろうか?
それからしばらくの間、友人との話のネタに困りませんでした。

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