2000年12月7日 FOX−兄貴
恐縮!素晴らしきお客様
そのお客様は、声からすると初老の男性。
電話を受けての最初の印象は、とにかく礼儀正しいということでした。怖いぐらい。
最初の自己紹介からして、
「わたくし、○○県に住みます××と申しまして、初心者で大変恐縮でございますが・・・」
から始まったぐらいですから。
私のほうが、かえって恐縮してしまうぐらいでした。
そんなわけで、応対も非常にスムーズに進みました。
内容はインターネットメールの設定だったのですが、こちらの説明に
「はい、分かりました」
「ここはこのままでよろしいのですね?」
「大変申し訳ありませんが、もう一度ご説明いただけますか?」
と、非常に丁寧に分かりやすく反応してくださいまして。
私もそれに応じて細かくゆっくりと説明して、確かに初心者の方で時間も若干かかりましたが、無事に設定は完了しました。
「大変ありがとうございました。非常に丁寧に応対していただきまして、分かりやすかったです」
「いえいえ、恐れ入ります」
例によって、電話機に向かって頭を下げてしまう私。
「ところで・・・もうひとつご質問してもよろしいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
円満解決の後のご質問でしたが、とことんお付き合いしようと思っていました。
しかし、お客様からは衝撃的な質問が・・・
「私の今回のお電話なんですが、何か問題はございましたか?」
問題?( ̄_ ̄)?
「問題、と言われますと・・・?」
「いえ、以前にどこかのホームページでですね、このようなサポートセンターに電話をする側が訳の分からないことを言って、そちら側(サポート側)にご迷惑をおかけしている、というのを読んだことがありまして・・・」
Σ( ̄□ ̄;)
「は、はい」
「それで、私の質問の仕方にですね、問題は無かったか、ということなんですが・・・」
なるほど、そういうことですか(汗;
「いえいえ、とても丁寧にご質問をしていただきまして、こちらと致しましても分かりやすかったです、はい。ありがとうございました」
「そうですか! いや、不安だったものですから・・・」
うぬぅ(^^;
「ところで・・・やっぱり、訳の分からないことを言ってくる人というのは多いのですか?」
「ええ、ホームページができちゃうぐらい来ますね」
とか言いそうになりましたが、
「まぁ、それなりに・・・お客様のような方ばかりですと、私たちも嬉しいんですけどね」
などと申し上げました。
そのままお礼を言われて、応対は終了しましたが・・・
「どこのホームページを見たのですか?」と聞きたかったけど、さすがに聞けませんでした。
ウチのサイトも、ひょっとしたら役に立っている・・・とか思うのは自意識過剰かな(笑)
− 97 −