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声色!応対後の世界

2000年7月21日  FOX−兄貴


新人さんを教育する立場の場合、自分の応対を隣で(盗聴して)聞いてもらうということをします。
最初に自分で受ける前に、他人の応対を聞いて勉強するわけです。

今回の出来事も、その状態で起きました。


対応内容は、LANカードの設定。
お客様は中年の男性。初心者の方でした。

設定が設定なので、レジストリをいじってファイルを削除してインストールして・・・
結果的に30分ほどの作業を行い、無事に完了しました。

「いやぁ、ありがとうございました。助かりました!」
「いえいえ。では、このまま様子を見てみてください」
「はい、分かりました! いやぁ、ホントに助かりましたよ!」

サポートやってて良かったと思う瞬間です(^-^)
隣で聞いていた新人さん(女性)もニコニコしています。


さて、私の部署ではひとつルールがあります。
お客様からの電話を受けた場合、基本的にお客様が電話を切るまでこちらから切断はしません

電話が切れたあとで顧客情報を入力するためでして・・・
まぁ細かい説明は省きますが、お客様が電話を切るまで待つことになります。


さて、今回のお客様。

応対が終わり「ありがとうございました!」とおっしゃって電話を切っていただいた・・・
つもりなのでしょうが、なぜか電話が繋がったままでした。

よくあるんです。切断と保留を間違えられたり、切ったつもりが繋がってたり。
こういう場合、ちょっと待って、お客様が気付かない様であればこちらから切断しちゃいます。

今回も、ちょっと待つことにしたんですが・・・
受話器の向こうから、興奮したお客様の声が聞こえます。

「すごいんだって! 画面見てるみたいにさ、ビシッビシッと指示してくれるんだって!」

どうやら、応対の内容を同僚の方に話しているようです。

「やっぱプロはスゴイよなー。直っちゃったよ! 感動したねー」

普段、応対の終わったあとのお客様の感想などは聞けません。
私はかなり嬉しかったです(笑) 新人さんもニコニコしつつ聞いています。


しかし、このまま聞いているのも趣味が悪いし、そろそろ切ろうかなと思ったとき。
お客様が最後の一言を。

「でも、なんかオカマっぽい声の人だったな」

・・・ぷちっ

何も言わず切断ボタンを押した私。

「私、オカマっぽいですかねぇ。ははははは」
「そんなことないですよぉ、ははははは」

彼女はそれだけ言うと、何もなかったかのようにノートに筆を走らせる。
・・・なんか、フォローになってないんですけど(TT


それ以来、なんとなく自分の声が気になって仕方が無くなりました。
普通の声だと思うんだけどなぁ(涙)

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