2000年5月15日 FOX−兄貴
修理!出血大サービス期間中
ウチの部署(サポートセンター)には、修理センターが近所に建っています。
サポートセンターと修理センターは完全に独立していて、電話番号も違います。
例えばウチに修理の依頼の電話が来た場合、修理センターにかけ直していただくか、私が修理センターに連絡して折り返してもらいます。
例外的な処置をする場合があります。
電話応対していて、ソフト的な問題かハード的な問題か判断が難しい場合。
こちらにパソコンを送っていただき、ソフトの問題ならこちらで直し、ハードの問題なら修理センターに持っていく、という処置を行うことがあります。
さて、今回のお客様も、そのような状態でした。
「リカバリ作業を行っても、すぐにフリーズしてしまうんです」
マザーボードの問題か、リカバリ用のCD-ROMの問題か、他の要因か・・・
見分けが難しかったので、こちらに送付していただくようにお願いしました。
「送っていただきまして、もし故障のようでしたら修理いたします」
「そうですか。ありがとうございます」
「ちなみに・・・保証期間内でいらっしゃいますか?」
「あ、もう切れてます。有償になりますよね?」
「はい、申し訳ありませんが有償になります。もし修理の場合には、見積もりのご連絡を差し上げましょうか?」
「はい、お願いします」
勝手に修理していきなり請求書が届いたら、間違いなくクレームだもんね(^-^;
ということで、数日後にマシンが届きました。
さっそく検証・・・してみたものの、やはりマザーボードの故障で間違い無いようです。
私は修理部門に持ち込み、修理の依頼をしました。
「どもぉ、サポートセンターの者ですけど、持ち込みの修理をお願いします〜」
「はいはい、それじゃここに名前と機種名と書いてね」
「このマシンなんですけど、保証期間が切れてるんですよ。お客様が見積もりだけまずお願いしたいということなのですが・・・」
「あ、分かりました。じゃあ、見積もりが終わったら連絡すればいいのね?」
「そうです、サポートセンターの○○(私の名前)に連絡ください」
「はいよ、明日には連絡できるから」
ということで、預けておきました。
そして翌日。
「修理担当の××ですけども」
昨日の人とは別の方から電話がまわってきました。
「お疲れ様です。修理の件ですね?」
「はい。完了してますので取りに来てください」
・・・!?( ̄▽ ̄;
「完了って・・・修理が終わってるってことですか!?」
「ええ、そうですけど?」
「私、昨日、見積もりだけ頼んだはずなんですけど・・・」
「そうなんですか? でももうマザーボードの交換しちゃって、完了品なんですけどねぇ・・・」
なぜに!?
まぁ落ち着けオレ。それよりも問題になることがあるじゃないか。
「あの・・・修理の金額は・・・有償期間のはずなんですけど・・・」
「え? 無償になってますけど?」
Σ( ̄▽ ̄;;;
「あ、ああ、そうなんですか・・・」
「それで、いつ取りに来ます?」
「あ、今から行きますから、はい」
引き取って動作確認してみたところ、見事に直ってました。
直っちゃったものは仕方ない。お客様に連絡です。
「えーっと、先日送っていただいたマシンのことなんですが・・・」
「あ、どうでしたか? やっぱり修理でしたか?」
「ええ、修理しかない状態でして・・・」
「仕方ないですね、分かりました。で、おいくらぐらいになりますか?」
「それが・・・こちらの手違いで・・・修理されてしまいまして・・・」
「は!?」
「それと修理費なんですが、今回は無償ということになってますので・・・」
「え!? いいんですか!?」
「いやぁ、いいかどうか分からないんですけど、どうもいいらしいんですよ」
もう苦笑するしかない状態。
「はぁ、そうなんですか。ご迷惑をおかけいたしまして・・・」
「いえいえいえ、とんでもございません。こちらの手違いですので。では本日御返送いたしますので、はい」
「分かりました、ありがとうございます」
まぁ、別に誰が損するってわけじゃないし・・・
あ、会社が被害者か(爆)
「今後ともよろしくお願いします」
いや、今後こういうことは無いようにしますので(^-^;
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