依頼！最後に潜むその一文
私達の仕事は電話応対が主になります。
しかし、電話ではどうしても対処しきれない状態になっている場合もあります。
そういう場合、お客様にパソコンを送っていただきます。
例外的な処置ではありますが、やはり実機で確認するのが一番確実なので・・・
さて、本日届いたこのお客様。
対処内容は「Windows98が起動できなくなってしまった」というものでした。
ファイルが破損している状態なので、Windowsの再セットアップしかない状態だったのですが、
「どうしてもメールのアドレス帳だけはバックアップしたい」
と言われてしまいまして。
Windowsが起動できない状態なのでDOSモードでコピーしていただこうとしたんですが・・・
「なんか面倒くさそうだから・・・そっちに送るんでやってもらえません？」
はぁ、そうっすかー。
いいっすよー、やりますよーヽ( ´ー)ノ
ということで、本日届いたわけです。
さて開封。ちゃっちゃとやってちゃっちゃと返送しましょう。
っと、手紙が入ってる。「名前と住所と電話番号、簡単な内容を書いたメモを同梱してください」と言っておいたもんね。
○○県にお住まいの・・・字が達筆だなぁ・・・
・・・Σ(￣△￣;)
手紙の最後の文章を読んで、私はフリーズを起こしました。
「P.S. Windows2000へのアップグレードもお願いします」
待ていゝ（°▼°メ）ノ
そんなことは聞いてないし！ っつーか、Windows2000のCD-ROMが入ってないし！
無視して返送しようと思ったけど、さすがにそれはアレなんで電話で確認してみました。
「もしもし、○○の××と申しますが、先日応対させていただきまして・・・」
「あぁはいはい。届きました？」
「はい、本日届きましてバックアップとリカバリ作業を行いました。それで、ひとつ確認したいのですが・・・」
「なにか？」
「お手紙の中に『Windows2000へのアップグレードもお願いします』と書いてあったのですが、あれは・・・」
「ああ、入れ直すんだったらついでに２０００にしちゃおうかと思ってね」
いや、思ってね、じゃなくて（汗;
「こちらではそのようなサービスは行ってませんし・・・そもそもアップグレードするにはCD-ROMが必要なのですが、同梱していただきました？」
「へ？ そっちに用意してないの？」
・・・いや、もちろんCD-ROM自体はありますけどね。
これはお客様の物ではないので、ええ。
「Windows2000にするには、CD-ROMを購入していただく必要があるんですよ」
「そうなの！？ 友達に前にタダで配ってるって聞いたけどぉ？」
ベータ版のことだろうか(^-^;
「現在は製品版という形で、一般の販売店で購入できます。そちらをお買い求めになってください」
「なんとかならない？」
「・・・申し訳ありませんが、なんともなりません」
Windows2000問題・・・まだまだ続きそうです。