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元気!高齢化社会、日本

1999年10月11日  FOX−兄貴


私が電話応対をする際に、苦手なお客様のタイプが2つあります。
「外国人の方」「高齢者の方」です。

(もちろん「初心者」とか「クレーマー」ってのもありますが、人間的な区別ではないので今回は除外します)

外国人の方は全員が苦手なわけじゃなくて、日本語のあまり得意でない方が苦手です(^-^;
言いたいことが伝わらないもどかしさがツライのです。

高齢者の方の場合は・・・やっぱりこちらの言いたいことが伝わらないということが多いからですね。
あとは機械というもの自体が苦手な方が多いというのもあります。

ということで、電話を取った相手が外国人だったりお年寄りだったりすると、内心「あっちゃー(T_T)」とか思ってしまうわけです。



さて、今回登場するお客様もまたお年を召した方でした。
ご使用の機種名を聞いた時点で、

「なんだっけなぁ・・・ちょっと待ってよぉ・・・」

などと数分待たされてしまい、「こりゃあババを引いたか?」と思ってしまいました。

しかぁし。このおじいちゃん、一味違いました。
(ちなみに、ご使用の機種は、3年ほど前に発売されたデスクトップでした)

「えーっと、どういったご用件でしょうか?」
「私ね、このマシンのハードディスクを交換したんですよ」

おお、おじいちゃん、なかなかやるじゃん。
中にはサイドカバーを開けるのも一苦労なお年寄りが多いのに。

「それでね、メモリも取り替えたんですよ」

ほぉほぉ、ますますスゴイ。

「ここまでは半年前にやったんですけど、先週、ビデオカードの新しいのを買いましてね。これも増設したんです」

もはや電話応対の職務を忘れて、ひたすら感心してました(笑)
声からするに、60代から70代っぽいし。そうは居ませんよ、こういう方。

「それで先週ね、やっぱり速度が遅いなーと思ってね、思い切ってマザーボードとCPUも交換したんですよ」

Σ( ̄▽ ̄; そ、そこまでやるか・・・
予想外の展開。相手を甘く見ていました。


こりゃあ強敵だ。ここまでやっている人の質問っていうんだから、質問もとんでもなく難しいものなんだろう・・・

「それで、質問なんですけどね・・・」
「はい・・・」(どきどき)
「このパソコン、2,000年問題ってのは大丈夫かねぇ?」

な、なんですとーーー!?

だって、ハードディスクメモリビデオカードマザーボードCPUまで交換したんでしょ?
残ってるのって・・・筐体ぐらいじゃん(^−^;
メーカーとして、どのような回答をすればいいんですか(笑)

あ、一応OSの問題があるか。

「えーっと、ご使用のOSはなんですか?」
Linuxですわ」

・・・完敗です(爆)


実際は、マザーボードをご自身で交換されている時点でメーカーのサポート外になります。
このお客様にはそのことを伝え、一般的な2,000年問題に関する情報と、ウチの会社のホームページにある2,000年問題関連ページのアドレスを教えて応対終了となりました。


いやいや、日本の高齢者、侮れません(笑)

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