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存在!見えない何かがそこに?

1999年6月15日  

女子大生と思われる方からのお電話でした。

「学校で開けるファイルが、家のこのパソコンだと開かないの」
「どういった内容のファイルですか?」
「Excelのファイルです。FDに保存して持って帰ってきてるんですけど・・・」

こういうときは、まずFD自体を疑うのが鉄則です。

「他のパソコンでは、そのFDは読めますか?」
「ええ。学校のパソコンでこのFDを使うと、開くんです」

むむぅ、どういうことだろ。
とりあえずFDの中身の確認からいきましょう。

「ではまずExcelを起動してください」
「はい」
「メニューの『ファイル』から『開く』を選んでいただいて・・・」
「はい」
「開く場所はどこになってますか?」
「『3.5インチFD(A:)』です」
「では、下の大きな白い枠にファイル名が出るはずなのですが・・・何か出てますか?」
「何も出てません」
「・・・真っ白ですか?」
「真っ白です」
「ですと、このFDにファイルが何もないってことなんですけど・・・」
「でも、学校だとこのFDでファイルが出てくるんですよ!」

うーん、怪しい。本当にファイルは入っているのだろうか。

「ではExcelは閉じて、マイコンピュータを開いてください」
「はい」
「3.5インチFD(A:)を右クリックして、メニューからプロパティをお願いします」
「はい」
「円グラフで空き容量が出ると思うんですけど、どうなってますか?」
「・・・全部、ピンク色です」

注:ピンク色の部分は空き容量です。

「だとすると、このFDは空っぽってことなんですけどねぇ」
「でもっ! 学校だとこのFDで開くんですよ!」
「FDじゃなくてハードディスクに保存してないですか?」
「いや、よくわかんないですけどぉ」

撃墜モード発動。

「そこの画面に空き領域全体容量が書いてありますよね? 下一桁まで見ていただいて、全く一緒ですよね?」
「・・・一緒です」
「ならやっぱり空っぽなんですよ」
「でもっ! でもっ!!」
使用領域が書いてありますよね? なんて書いてあります?」
「・・・ゼロ」
「やっぱり空っぽですね」
「でもっ! でもっ!!」

これをしばらく繰り返しになりましたが、なんとか撃墜できましたとさ。めでたしめでたし。

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