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許諾!常識人のお考え

1999年4月28日  FOX−兄貴

Windowsをセットアップしたことのある方ならご存知かと思いますが・・・

セットアップの最初の段階で使用許諾契約書という画面が出てきます。
要するに「私はWindowsを使うことに関してMicrosoftと契約しますよーん」ということを求められるわけです。

この画面には、長々と文章で使用許諾に関することが書いてあるのですが、実際はこんなものは読まずに「同意する」にチェックを入れて次へ進めばいいわけです。
実際、9割以上の方はこれを真面目に読んではいないでしょう。

しかし、何%かの人は読んでいるわけでして・・・


「アンタんところのパソコンを買ったんだけどな」
「はい、ありがとうございます」
「納得できんっ!」

いきなりコレです。普通の人ならビビります。私も普通の人なのでビビりました(汗;

とりあえずスペックのことかなぁとか思いつつ、

「あ、えーっと、どういったご用件でしょうか?」(-_-;
「どーもこーもないよ! こんなの使えるかよっ!」

その後にお客様が話し始めたのが、冒頭のWindowsの許諾に関する不満だったんです。

今までウチの他のスタッフが何回か受けたことがあるのは聞いたことがあったんですが、私が受けたのはこれが初めて。
ある意味、新鮮でした(笑)

しかし笑い事では済みません。

「オレはWindowsはいらないんだっ! その分を返金しろっ!!」

要するにこれが言いたかったらしい(苦笑)
どこかで聞いたのか、最近話題になったWindows未使用の際の返金問題を出してきたのです。
私の撃墜本能が点きました。

「当社のパソコンは、OSも含めて完成品です。一部を取り除くことも、一部に対して返金することもできません」
「そんなことは聞いていないんだ! 返金できるのかどうか、どっちなんだ!」
「ですので、そのご質問の回答に関しては、できない、ということになります」
「他のメーカーでは返金しているところもあるだろう!」
「他社様は他社様、私どもは私どもですので」
「ならこのパソコンで、フリーのOSなんかを使いたい人間は、わざわざ追加料金を支払うことになるのか!?」
「その通りです。そもそも、プレインストール以外のOSはサポート外になりますので」
「・・・さっきから聞いてればアンタ、自分の逃げ道ばっか作ってないか!?」

ここで若干、私はキレました。

「私は一般的で常識的なことをご説明しているだけです」
「なんだと!? それじゃあオレが非常識みたいじゃないかっ!」
「・・・常識的ではないかと思いますが」

これはあとで反省。サポーターとして失格な言い方でした。

しかし、この後のお客様の捨てゼリフが凄かった。

「オレは常識人だっ!!」

そして切れる電話。ふぅ。


アレですな。酔っ払いの「オレは酔っ払ってないぞ」というセリフと同類ですな(笑)



1999年9月28日 追記

このネタに関しては、色々なご意見を頂戴いたしました。
メーカーとしての「常識」を、消費者の「常識」に押し付けるな、というご意見です。

ご意見はごもっともなのですが、私はどうしてもメーカー側の人間になってしまいます。

会社の方針としては「OSも含めて完成品。OSのみの返金はできない。するならパソコン本体そのものを返品してください」ということになります。
この主張が正しいかどうかはともかく、私はそのアナウンスをしなければいけない立場なのです。その点はご了承ください。

このネタのお客様は、あきらかに不穏な態度で悪意を持って電話をしてきたと思われ、私もケンカを買うような状態になってしまいました。
普通のお客様に、普通に返金のことを言われたら、普通に応対させていただいています。全てのお客様に対して撃墜モードを発動させているわけではありませんので、その点もご了承ください(^-^;

このネタを削除しようとも思いましたが、残すことにしました。
なにかご意見などがございましたら、掲示板に書き込みをお願いいたします。

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