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豹変!周りを見てから

2006年4月29日  FOX−兄貴


人間の二面性を感じた、という話。


お客様は若い男性
顧客情報によると、自宅でSOHOをやっているそうで。サーバ機に端末数台を所有。
こういう方からは、技術的に難しい質問が来るのが相場。ちょっと緊張しました。

しかし今回は運良くというか、作業自体は時間がかかるのですが簡単な内容。
お客様も慣れているのか、非常に落ち着いた声、態度でさくさくと進みました。

「当社の修正モジュールのダウンロードページはご存知ですか?」
「はい、分かります。開きました」
「ではモジュール番号を申し上げます。xxxxになります」
「はい・・・ああ、これの後にxxxxもインストールするんですね」
「左様でございます」

ホントにさくさく進みました。

「ああ、こういうお客様ばかりだと嬉しいんだけどなぁ・・・」

内心で思っておりました。


と、ここでお客様の都合が悪くなったそうで、

「後日、またこの続きをお願いしたいのですが」
「はい、かしこまりました」

という流れに。
こういった場合、受付番号をお客様に伝え、次回お問い合わせ時に申告していただきます。

「それでは受付番号を申し上げます。お客様、メモのご用意はよろしいですか?」
「メモですね。ちょっと待っててください」

このとき、お客様がどのような行為をしたかったのか、今になっては謎です。
単に受話器を置いたのか、それとも保留したつもりで保留になっていなかったのか・・・

ともかく、お客様は電話から少し離れました。
そして、受話器の向こうから聞こえてきたのです。


「メモぉー! メモはどこじゃああぁぁ!!」


Σ( ̄△ ̄;

豹変
どこの戦国時代だ、というぐらいの勢いで。叫んでおられます。

「メモぉー! オレはメモが必要なんじゃああぁぁ!!」

叫んでおられます。唖然としている私。


しばらくすると、メモが見つかったのか、

「お待たせしました、どうぞ」

と、再び落ち着き払った様子でおっしゃられまして・・・
もう私は、吹き出す寸前の状態で。なんとか受付番号を申し上げました。


そりゃ、裏表のない人のほうが少ないんですけどね。
「素」を出すときには、周りに人がいないこと、電話がちゃんと保留になっていることを確認してからにしましょう。

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