修行！いつか目指す星
ども、FOX-兄貴です。
メーカーサポートの職場を離れまして、今は企業サポートをやっております。
ある特定のパソコンを販売しているメーカーの社内ユーザ、及び販売店からの電話を応対しています。
でも実際は、そのパソコンを使っているエンドユーザからも問い合わせが入ります。
今までは初心者が中心だったんですが、わりと（良くも悪くも）知識の高いお客様が多いです。
そして自由度が高いです。例えば壊れた部品だけ送ったりとか。
さて今回のお客様は、入社から数ヶ月経ち、ようやく慣れてきた頃に受けた電話でした。
年齢は５０代でしょうか、ちょっとお年を召した感じ。社内の方でした。
「あのさ、１ヶ月ぐらい前に壊れたんだけどさ、また同じような感じで他のが壊れちゃってさ」
「左様でございますか」
「それで、前のときも送ってもらってこっちで直したんで、今回も送って欲しいんだわ」
「かしこまりました」
なんか部品を送ったのかな。んじゃ履歴を確認して・・・
と思っていたら、お客様が一言。
「『こんびーたー』送って」
・・・こんびーたー？
確かにそう聞こえた気がするけど、なんだコンビーターって。
まさかコンピューターか？ パソコンそのものか？
「お客様、コンピューターでございますか？」
「なに言ってんだよ、コンビーターだよ。○○○用の」
○○○はパソコンの機種名です。
違ったか・・・でも意味が分かりません。
「申し訳ございません、前回の履歴を確認しますので、登録番号（パソコン固有の番号で、これで履歴の管理をしています）を教えていただけますか？」
「今すぐに出てこないよ！ ○○○のコンビーターって一種類だけじゃないの！？」
なんかお客様がヒートアップしてきました・・・
こうなってしまったら、速やかに方向転換を。正直に言うのが吉と見た。
「大変申し訳ございませんが、どこの部品か特定させていただきたいのですが・・・どのような不具合でしょうか？」
「画面が表示されないんだよ。コンビーターが不良を起こしてるんだよ、多分」
画面・・・暗い・・・コンビーター・・・
頭の中で方程式を解くようにカチャカチャと。
そして導き出された答え。
それって・・・インバーターじゃないか！？
インバーターとは、簡単に言えば蛍光灯を光らせるための回路。
これが壊れると画面がちらついたり暗くなったり、表示がおかしくなります。比較的壊れやすい部品です。
ちくさう、気付かなかった・・・
恐らく当たっているでしょうが、お客様に確認します。
「お客様、インバーターのことでございますか？」
数秒の沈黙。そして、
「そうそう、インバーター。コンビーターじゃなかったな。とにかくそれ送ってくれよ」
「かしこまりました。申し訳ございません、私も気付きませんで・・・」
お互いにやや苦笑気味に。
ともかくこれで一件落着。あとは送付先を聞いて・・・
油断していたそのとき！
「気付けよ！！ 空気読めよ！！」
・・・・・。
はいぃ！？
いきなり怒鳴られたというショックもありましたが、それ以上に・・・
「空気読め」という、言われたくない単語トップクラスでありストレートな言葉に、固まってしまいました・・・
その後、謝罪しつつ送付先を確認し、応対は完了。
しかししばらく、立ち直れずぼーっとしてしまいました。
空気読めませんか・・・そうですか・・・
まだまだ修行が足りないですね・・・
いつか目指しますよ、空気を自在に読めると言われるようなお笑い芸人を！（違う