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容量!小は大を兼ねない

2001年7月21日  FOX−兄貴


数年前から、パソコンは「省スペース型」「極薄型」が売れ筋になっています。
デスクトップであれば場所も取らずすっきりと使えるのが、ノートであれば持ち運びが楽なのが、それぞれ魅力なのでしょう。

そして。
今日もまた、そんな時代の流れに押し流されているお客様がひとり・・・


「○○の××って機種なんだけど、現行商品かな?」

お客様がおっしゃったのは、2年程前に発売されたタワー型のデスクトップ
さすがに現行商品ではありません。

「申し訳ございませんが、現在ではすでに生産・出荷は終了している機種になります」
「うーん、そうかぁ。実は今、その××を使ってるんだけど、もう1台欲しくなったんでね」
「××をですか? それでしたら、その後継機のデスクトップマシンがございますので、ご紹介いたしましょうか?」

手元に新商品のカタログを手繰り寄せ、説明しようとすると、

「いや、さっき電気屋に行って見てきたんだけど、最近のパソコンって小さいねぇ。5GBぐらいしかないんじゃないの?」

(?_?)ん?

最近は「ギガバイト」という単位でも、CPUHDD(さらにはメモリか)判断が難しい時代になっています。
しかし「5GB」となると、やはりHDDしか考えられないですし・・・

「お客様、その『5GB』というのは、HDDのことですか?」
「そうだけど?」
「ですと、最新の○○シリーズですと最高で60GBの機種もご用意しておりますが・・・」
「あ、そうなんだ。なら、さっき見てきたのが違う機種なのかな? やたら小さくてさ、××に比べると半分以下なんだよね」

××は通常のタワー型で、その後継機はスーパー省スペース型と呼ばれる非常に小さいモデルです。
確かに大きさは半分以下です。

「えーっと、筐体の大きさとしては半分以下になりますね」
「だからさ、××はHDDが10GBでしょ? あの新機種は5GBじゃないの?」


この辺りで、話が見えてきました。

このお客様は、恐らく筐体の大きさ=HDDの大きさだと思っている!!ヽ(゜▽、゜)ノ


いらっしゃるんです。パソコン本体のことを「ハードディスク」と呼ばれる方。
大抵そういう方は、ディスプレイのことを「本体」と呼びます。(「本体の電源を落としてください」と言うと、ディスプレイの電源を落としていたりとか・・・)

ということで、お客様に説明を開始(^^;

「えっとですね、パソコン自体は小さいですけど、HDDの容量は大きいんですよ」

「パソコンの大きさとHDDの大きさは関係ないんですよ」という意味で言ったつもりです。
しかしお客様は、

「ああ、そうか。やっぱ技術の進歩はスゴイねぇ。あんなに小さくても60GBも入るんだね

そうじゃないっつの(゜д゜;三;゜д゜)


HDDというのはパソコンの一部であることなどを説明。繰り返し説明。
なんとか納得していただき、一件落着しましたとさ(^^;

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