2001年4月24日 FOX−兄貴
解読!奇怪な暗号
「Windows98について聞きたいんだけど」
「はい、どういったご用件でしょうか」
なんとなーく不機嫌そうな口調。イヤな予感がしました。
「プロダクトIDっての、あるよね?」
「はい」
「あれって、なんか訳の分からんモンだけどさ」
「はい」
「解読すると、どういう意味があるんだ?」
「・・・・・」
解読?( ̄- ̄;
あれって、単なる文字の羅列だよなぁ・・・
規則性はあるかも知れないけど、意味となると・・・
「特にあれ自体に意味というのは無いですねぇ」
と、お答えしました。
まさかここから噴火が始まるとは思いませんでした。ええ。
「なんで意味の無いモンがあるんだよ!!」
「は、はい!?」
「アンタ今、意味が無いって言ったよな? なんで意味の無いものが存在するんだよ! 無駄じゃないか!」
この時点で私は混乱状態に陥ります。
自分がなぜ怒鳴られているのか、理解できない状態でした。
ともかく、「意味が無い」と答えたのがマズかったことは理解できていましたので、なんとか別の回答をしなければいけません。
混乱状態のまま口から出た答えは、
「えーっと、暗号のようなものですから・・・」
しかし、これも失敗でした。
「暗号だったら解読できるだろ!? どういう意味なんだよ!!」
あああああ、火に油を注いでしまった!!( ̄□ ̄;)
「しょ、少々お待ちくださいませ!」
お客様を落ち着かせるため、なによりも自分が落ち着くため、一旦保留に。
どう答えたらいいものか・・・
上司に相談でもしようと思いましたが、あいにく全員が対応中。
仕方ない、もう1回だけ「それらしい回答」をして、納得していただけなかったら折り返し電話しよう・・・
「大変お待たせいたしました・・・ご質問の件なのですが・・・」
「おう」
「あの言葉は、コンピュータには理解できますが人間には理解できない言葉なんです」
く、苦しい。我ながら苦しい言い逃れ・・・
と思いきや、
「ああ、なるほどなー。分かった、ありがとう」
ガチャ ツーッツーッツーッツーッ
納得していただけちゃいました(汗;
まぁともかく一時はクレームになりかけたので、上司に報告。
「解決したんだからいいんじゃない? 回答もそれで問題ないと思うし」
とのことで、一応完了ということに。
お客様、お願いです。
あまり深く考えなくてもいい物は、あまり深く考えないでください(T_T)
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