portsについて

Portsとは？

FreeBSDでアプリケーションソフトのインストール、管理を行うシステムとして
ports/package system があります。packageはコンパイル済みのバイナリパッケージ
であり、pkg_add, pkg_delete などのコマンドで管理します。OSのインストールから
始めて環境を構築するときには大変重宝します。
一方、portsの方はfetchによるソースアーカイブのダウンロード、FreeBSD用のpatch
当て、コンパイル、インストールを自動化したものです。packageの場合、最新の
バージョンはCURRENTをターゲットにしているためSTABLE系では動作しない場合
があります。その点、portsはftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ などから最新のportsを
拾ってくれば（カテゴリ別にアプリ名を冠したdirectoryになっている）大抵はなん
とかなります。ports system自体の仕様が変わることがありますが、そんなときは
/usr/ports/Mk を新しいものに入れ替えるとよいでしょう。

portsによるインストールの手順

基本的にそのアプリのdirectoryでmake installすればよいのですが、途中のステップで
止めることも可能です。

make fetch ＃ソースのダウンロードまで行う
make extract ＃ソースの解凍まで行う
make patch ＃FreeBSD patchをあてるまで行う
make configure ＃configureやxmkmfを実行
make build ＃ビルドまで行う
make install ＃インストールまで行う
make clean ＃作業directoryを消す
make deinstall ＃アンインストールを行う

そのアプリがライブラリなど他のアプリがインストールされていることを前提として
いる場合には、それの有無を調べ、未インストールならばそのports directoryに移動して
自動的にインストールしてくれます。まあ、勝手にインストールされるのも気色悪い
んで、私はMakefileを見て依存関係の確認をすることにしています。自分の環境に
合わせて書き換えてもいいでしょう。

すでにインストールされたアプリ（同じバージョン）をmake install しようとすると
***** is already installed - perhaps an older version?
などといって怒られ？ます。
強制的に上書きインストールしたいときは
環境変数 FORCE_PKG_REGISTER をセットします。csh(tcsh)の場合は、
>setenv FORCE_PKG_REGISTER yes
としてから、make install すればよいでしょう。

＃portsのフォーマット、大幅に変わっちゃいましたね。(^^;
＃古い形式との互換性はどうなってるのかな？ (2000/10/18)