独白

その一

小さい頃から家にいるのが好きな子供だった 友達に誘われてもなかなか出ようとしなかった 近所のたった一人の友達が転校した 一人で他の子の家に行ってみた 留守だった 二度と一人で行くことはなかった   年月が過ぎて 子供たちが日が暮れるまで遊んでる 友達とむじゃきに精一杯走りまわってる うらやましく そしてコンプレックスになる 引きずり続けている 外で元気に遊ぶ子供 その定義を憎んでいるのか まぶしく見ているのか

明るく前向きに考えよう考えようとしても心の根底に根強く残っている自分の正体の一つ。

その二

物心ついたころから、早熟気味だったんで小学校のころからかな。健全ってものにむちゃくちゃあこがれてた。年を重ねるに従ってどんどん強くなっていった。小学生始めのころ病弱だったからかなあ。あと外で遊ぶ友達が居なかったから? 理由なんてわかんないけどまわりの元気な連中をうらやましがってた。うらやましがってる。なんかね、男の子はあふれるくらいの元気を持ってないとダメっていう考えがずっと僕を支配してるんだ。だからそうじゃなかった自分は健全な男の子の過ごし方をしてこなかったっていうドロップアウトな気持ちになってるわけ。

早く自分を本当に肯定できるようになりたいな。生き方に標準があるわけじゃないんだし。理屈ではわかってるけど早く心でもわかりたい。そうしたら世界が全然別のものに見えてくるような気がする。

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