日記 (2003.5中旬)

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2003.5.20

今日が最終日だった。
普段と変わりなく、いや少しだけ早く出社したけど、いつもと変わりないテンションで仕事をした。
だれず、寂びず、舞い上がらず。
社長とは後日会うんだが一応最後に電話であいさつをした。
(今まで)助かりました、と言ってもらえたからな。よかった。
新人たちにも、おつかれさまでした、と言ったもらえたのもな。うれしい。
忙しいときも暇なときもあったが、出ずっぱりの社長の代わりに一人きりで店を回し続けてきた。最後の最後まで。
まだ先は決めてないが、その最後に入ってきたやる気ある奴らにいい刺激受けた。
そして充ちてる。継ぐこともできて。
感傷的にフェードアウトするよりいい。
きちんと俺、送られた。突っ走りきった。そしてなんか残った。

2003.5.18

確かに今までもこれからも働くのだろう。
働く、ということ。
それは「労働」だと思っていた。
でもじつは「作用する」という意味もある。
外の世界に作用したい気がしてる。
働きたいんだ。

2003.5.17

柔軟体操なのに腰を痛めた。

2003.5.15

やっぱり兄貴肌、っていうか先輩肌。
教えたがりなだけか?
でも一番まじめにおつとめしてた場所だから、いいよな。

2003.5.14

残り少ない出勤日がすべて新人教育になりそうである。
明日からはさらに一人入ってくる。
俺が「辞める」と言ったことに端を発し社内に新風が吹き込んできている。
非日常は非日常的であるから非日常なのだが、まあ季節も春な事だし雰囲気が胎動しているのは悪くないだろう。
俺は去るのだが。
ずーっと下っ端だったのがちょっとの間だけ先輩になるわけで、ほんとはこんな上も下もあるようなかんじで仕事できれば健全だったのだろうがそういう規模のところじゃないので仕方がない。
僕なりに築いてきたものは引き継ぎつつ、後のことは後の人たちが新しいやり方を作っていくだろう。
フェードアウトする予定だったのにぎりぎりまでこの職場に血を通わせて働くことになりそうである。
湿っぽくなくてそれも良し。
終わりじゃなく始まりをもたらしたようだ。

2003.5.13

仕事の終わり時がいよいよ見えてきた。
辞める日が決まった。引き継ぐ新人も決まった。
その新人が今日初出勤だった。今風の自然体な青年。
趣味でバンドもしてるらしい。みんなで曲を作るっていう話にはうらやましさを感じた。
引き継ぎのために教えつつ、今だけだが同僚というか後輩ができてうれしいというのも皮肉なものだ。
俺が辞めるから新しい人雇ったんだからな。
晩飯誘っていろいろ話も聞いてみた。音楽人(特にロック)にはなんだか縁も興味もあんだよな。
一緒に仕事して飯食って帰るってな普通なことになんだか充実感を感じたのが現状の俺。
残りの日々をただ「去る」ために費やそうと後片づけをしていたのが急に「継ぐ」ために費やすことになった。
このにぎやかさこそ俺が求めてたものに近いのだが、せっかく去り際に得たリアルな感触、次を選ぶ糧になればいいだろう。

2003.5.12

愛が在るところで生きたい。
恋愛なんてものじゃなくて。
他に対する心遣い、そういう。
人でも物でも。
他との関わり合いを持って生きる場所の中で生きたいんだ。
集団の中に生きる一人でいいんだ。
請う、恋よりも。一人称な恋よりも。

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