Eternal News Network


7.16〜7.25のニュースです。


海底探査で海の謎を解明

7.25

最新鋭の多目的有人海底探査船、「オシラセ」号が尖閣列島付近一帯の油田などの埋蔵資源の探査を行っていたところ、何か白っぽいものが噴出している場所を発見した。

新たな熱水鉱床生成過程の現場の可能性もあると見て接近し、噴出個所を詳しく調べたところ、大きな臼が沈んでおりそこから食塩を中心とした塩類が噴出している事が判明した。

これまで海が塩辛いのは河川からの流入と海の表面からの水だけの蒸発が繰り返された結果との仮説がたてられていたが、河川の水は全く塩からくない事からこの説は疑問視されていた。今回の新たな発見で海水中の塩分はこの臼からその大部分が供給されているという事が判明し、海の謎の一つが解明された。

トカイムラ遺跡から遺跡感応装置出土

7.24

ロカショ関連と見られるエバラギ地方、トカイムラ遺跡の発掘を行っていた調査隊は、同遺跡から発見した様々な道具類の調査を行っていたが、この程遺跡感応装置と見られるものが見つかり関係者の間で話題となっている。

同装置は動力源となる電源を同定するのに時間がかかっていたが、古代文明研究所所有の様々な電池を試してみたところ、適合するものが見つかり動作を開始した。何かの計測装置のように見えるが、研究室内で動作を開始した時点では反応はほとんど無く、研究員が発見場所のトカイムラ遺跡発掘現場に同装置を持ち帰って他の発掘物と比較しようと試みたところ、突然「ガリガリ」という様な音を発し始め、同時に装置上の指針が激しく振れ始めたという。

こうした事から同装置は、関連遺跡が発していると見られるなんらかの信号を受信する能力があるものと断定され、新たな遺跡を探して行く上で非常に役に立つ可能性が出てきた。なお、同装置は遺跡に感応した時に発する独特の音から「ガリガリカウンター」と命名された。

サミットで地球の温暖化推進を決議

7.23

前世紀中頃から地球を襲っている第五氷河期の影響で世界の平均気温が下がり続けているが、この程世界の主要15カ国の首脳が集まった第123回世界サミットにおいて、より一層の温暖化推進が決議された。中でも高緯度に位置するコロシア共和国の現状は深刻で、温暖化のために排出した二酸化炭素までが凍り付いてしまう日が続く事もあり、自国のノルマ分の二酸化炭素をいくら排出してもドライアイスの山ができるばかりで温暖化に寄与できないという。

各国は原子力より天然ガス、更には石油、理想的には石炭、と二酸化炭素の排出量の多いエネルギー源を求めて奔走しているが、石炭以外の化石燃料は数百年前にほとんど枯渇しており、またほとんどのエネルギーを核融合に頼っている先進各国では大昔に閉山した石炭鉱山を再開発するのに四苦八苦しているのが実状。

またより大きな温室効果を持つメタンガスの排出を増やすため、牛により多くのゲップをさせたり休耕田を再利用するための研究も各地で進められている。

9999年ノセタラダマスの予言外れる

7.22

千年紀の終わり毎に「世界の終わりが来る」という類の予言がもてはやされては外れ続けているが、今回は万年紀の終わりという事で予言ブームも順調に盛り上がり、ブームを当て込んだ出版界は大盛況となっていた。しかし毎度の事ながら当然何事もなく9999年の7月も終わりに近づき、出版界ではいつものように千年紀の始め頃に繰り返される「予言自体は正しかったが解釈に誤りがあった」シリーズの準備に入っている。「次のブームは99999年」という予言関係者の新たな予言も、9万年も先の事とあって今のところやや力無く響いている。

先祖代々予言本を出版し続けている老舗の五島書店も近頃は後継者難が噂され、我が国の伝統文化として栄えて来た予言本出版の行く末は本家にとっても予言し難いものとなりつつあるようだ。

犬岩石、ワープ航法利用発覚

7.21

大日本TV系人気番組「電磁波少年」に出演中のコメディアンコンビ、犬岩石はヒッチハイクで太陽系を一周する企画に挑戦していたが、この程一部区間でどこまでもドアを利用して行程を端折っていた事が発覚した。

問題となった区間は、火星外軌道の小惑星帯から木星までの区間で、小惑星との衝突の危険が大きい事から周辺一帯には定期鉱物採掘船の他はほとんど航行する宇宙船も無く、ビジネス、観光目的の往来がほとんどない。このため同コンビは苦肉の策としてどこまでもドアによる亜空間ワープ航法によって火星軌道外から木星軌道上の宇宙ステーションまで一気に移動したもの。

同問題に対する街頭インタビューに答えた視聴者の中には「ロマンを信じて見ていたのに許せない気持ちです。」と泣き出してしまう者もあり、番組に対する不信感を払拭するには今しばらくの時間が必要となりそうだ。

放射能除去装置施設で重大事故

7.20

宇宙戦艦シロネコヤマトがイスサンダルから持ち帰った放射能除去装置、コスモノクリーナーは、我が国ではフジヤマ周辺の神空一色村に据え付けられ順調に大気の浄化を行っていたが、昨夜10時頃3号機に異常な震動が発生し、手動で緊急停止しようとしたが間に合わず、配管の一部が破損して大きな事故となっているもよう。

事故の報告があったのは、事故発生から9時間以上もたっていた事がその後の調査で明らかとなり、事故報告が手順通り行われていたのかどうかについて運転を担当している同位体放射能燃料化事業財団(同燃)の放射能除去装置運転部部長の慈己核志(39)ら担当者5人が取り調べられている。当初の、「周辺地域への危険な影響はない」との発表も見直される可能性があり、新たに発表された事故当初のビデオには、吸着放射能誘導管付近から大量の金属カドミウムが噴出した後がはっきりと写されている。

コスモノクリーナーは、放射能に汚染された地球大気を浄化する切り札として5年前にイスサンダル星から技術移転を受けた装置で、大量の重金属等を使用するため建設推進をめぐって我が国の各地で反対運動が起こり、多くの候補地では住民投票による反対で建設が挫折していた。同施設のある神空一色村は、かつて新興宗教団体の化学施設等があった跡地で、利用希望者のない事から国が所有していたためここに同施設が建設された。同燃の体質に信頼を裏切られたかっこうとなった地元住民は不安な日々を送っており、今後の同様の施設の建設推進にも微妙な影響を与えそうだ。

毒ガス男捕まる

7.19

昨日正午過ぎ、新潟県直江津付近の海岸を不審な男が放心状態で歩いているのが発見され、警官が職務質問をしたところ、男はわけのわからない事を言った上で所持していた箱を開け、中から白煙を噴出させるという事件が発生した。

白煙はなんらかの毒ガスと見られ、男と被害に会った警官は皮膚がたるんで皺になり、毛が白くなったり抜けたりするという症状を呈しており、すぐに病院に運ばれて治療を受けているが予断を許さない状態だという。

男の言動から、頂点民主主義人民共和国からのテロを目的とした不法入国者の疑いもあると見て、警察では男の病状が回復し次第詳しく取り調べていく予定。なお警官の職務質問に対する男の答えは断片的にしか伝わっていないが、亀に乗って楽園に行っている間に100年たった等、全く意味をなさない内容であるという。

スピード違反の密輸船拿捕

7.18

昨日早朝、小型星間輸送船、ミレニアムファミコン号が光速の1.5倍で航行中のところを警ら中の帝国軍警察巡視船が発見し、トラクタービームで捕捉した上、一般相対性原理違反で逮捕した。

船内の床下からは隠された積み荷や革命軍と見られる密航者も見つかり、船長のハソ・ンロ(50)は密輸、銃砲刀剣類不法所持、反帝国革命幇助罪、などと合わせ5つの罪で起訴される予定で、過去の判例からみて最低でも1000年程度のカーボン冷凍による禁固刑が言い渡される見通し。

物理法則に詳しい和製駄大学サイコプラズマ研究室の大嘘槻教授は「ミレニアムファミコンは以前から宇宙空間を大音響を出しながら飛んだりレーザー光線による攻撃を目視してよける、など物理法則を全く無視した行為を繰り返しており極めて悪質。重大な物理法則違反には厳重な取り締まりを望む。」とのコメントを寄せている。

ニューラピュタ市墜落/1億7千万人絶望

7.17

昨夜10時40分頃、スイフトン州のニューラピュタ市が反重力支柱の故障から墜落し、約600メートル下のラピュタ市に激突した。この事故によって両市の合わせて1億7千万の住民のほとんどが死亡したものと見られている。

警察では、現在事故原因を調査しているが、ラピュタ市周辺はおよそ10キロメートル四方にわたってガレキの山と化しており、まったく近寄れない状態で、警察と空軍は空からの捜索を行っている。

ニューラピュタ市では、先週から反重力装置運転手労働組合によるストライキが行われており、反重力支柱の運転は市の運輸局の課長が代行していたため、なんらかの誤操作があったものと見られているが、関係者がすべて市と共に墜落しており、原因究明は難航しそうである。

ニューラピュタ市は、10年前に完成した世界初の反重力による空中都市で、最近完全自動化計画を打ち出した市当局と、組合とがするどく対立していた。

ロカショ遺跡発掘従事者に奇病

7.16

我が国各地で続々と遺跡を発掘し、ヒロヒト王朝時代の謎を解き明かしつつある発掘調査隊の間で奇病が流行し、問題となっている。隊員達の間では、白血球が異常に増加して免疫系に障害が出たり、内臓出血を起こす、あるいは髪の毛が抜ける等の奇病が次々と報告されており、発掘調査の継続も危ぶまれている。

和製駄大学考古学研究室の吉村策士教授は、「かつて同様の奇病がエジプト王朝の墓を暴いた時にもあったと伝えられている。今回のものも古代王朝ヒロヒトの墓を暴いた祟りで、未知の病原体による危険な物である可能性が高い。」との見解を発表している。

これに対し、古代文明研究所ヒロヒト王朝研究室室長の椎羅漢須教授は、「これまでの所遺跡からはいかなる病原性の微生物も発見されておらず、祟りであるとか未知の病原体であるなどと考えるのは非常に非科学的。おそらくは連日の発掘による過労が重なったのが原因。」と述べている。