Eternal News Network
7.6〜7.15のニュースです。
関係を迫り拒否
7.15
昨夜10時過ぎ子供も寝静まった事から、会社員C氏(39)が配偶者に関係を迫ったところ、「今日は疲れているから」との理由で拒否された。C氏がひじ鉄を食らったのは今年に入ってからこれで3度目。
写真はひじ鉄を食らうC氏。
火星に高等生物の痕跡
7.14
1976年のバイキング、1997年のマーズパスファインダー以来、火星への数回の無人探査が繰り返されて来たが、この程火星に着陸した初の有人探査船オクトパスファインダー8号の探査により、初めて火星の古代生物の痕跡が発見された。
発見されたのはかなり進化した多細胞生物のミイラで、10本の触手を持ち、古代に存在した火星の水中に生息していたものが、その後火星の気候変動で水が無くなったのに伴い、ミイラ化したものと考えられている。
宇宙開発国際協力推進機構の推奨で今回探査船に乗り組んでいた日本人隊員は、「なぜか食欲をそそる」と発言し、外国人隊員からは異様な眼差しを向けられていたという。
一般家庭の固形排泄物総量規制始まる
7.13
人口増大と水資源の減少から、下水処理能力が限界に達し始めているトキオ市では、来月より一般家庭の固形排泄物の総量規制を始めると下水道浄化局が発表。これまで個人の固形排泄物(うんこ)は各人の事情に合わせて好みの量を排泄し、下水に流す事が認められて来たが、今回の規制により、一般成人男子一人あたり一日350gまでを無料とし、これ以上の排泄物を流す場合は事前に許可を取り、追加100g毎に月1000クレジットを前払いした上で、入り口ドア等はっきりと見える位置にトキオ市下水道浄化局発行の「大量固形排泄物排出許可証」を掲げる事が義務付けられる。
また固形排泄物の不法投棄、いわゆる野グソについては罰則を強化し、罰金10万クレジット以下、または固形物排泄禁止3日間以下の刑に処せられる事となる。一定量以上の固形排泄物排出の有料化に伴い、「金持ち優遇の糞っ垂れ行政」との批判の声が各所で上がり始めている。
巨大詐欺グループ捜査始まる
7.12
公共のためになる事業を行うと称し、一般から債権の形で巨額の金銭を集めて大規模な工事を行った上、そのまま計画倒産してしまう悪質な詐欺が横行し、問題となっている。
詐欺グループの手口は、「公共のためになる工事をするので必ず債権の元は採れる」と言葉巧みに債権を売りつけるもので、実際には誰も使わない用水路やダム、河口堰などを作るためすぐに事業が行き詰まってしまい、そのまま倒産してしまうという悪質なもの。背後にはこうした工事から利益を得る建設会社の姿があり、詐欺グループはこれらの会社を通して不当な利益を回収しているものと見て現在捜査が進められている。
ヒロヒト王朝時代前後にはこうした無謀な詐欺商法が国家レベルで横行し、大崩壊時代に「国債」(無計画な借金を糊塗するために考案された当時の名称)が全て水泡に帰するまで続けられたという。現在はこうした詐欺行為は公的、私的に関わらず全面的に禁止され、厳しく取り締まられている。
スペイシウム光線ライセンス生産開始
7.11
対有害性巨大生物安全保障条約、いわゆる「怪獣退治条約」を結んで30年になるM78星雲の人々との間で、今年からはいよいよ一般友好通商条約及び科学技術交流条約が発効し、人類の科学技術の一層の進展に期待がかけられている。
科学技術協力の第一弾となる「Spacium(スペイシウム)光線発射装置」は、M78星雲でスペイシウムの生産を独占しているSpace Atoms社からの技術供与により、マネシタ電気産業がライセンス生産する。
スペイシウムはメズラシウムを更に融合させた物で、これをプラスとマイナスのエネルギーに分解した形で二つの容器に蓄え、反応スパークを誘導する事により発射するのがいわゆるスペイシウム光線である。M78星雲の住人の間では左右の腕に容器を埋め込み、発射する能力を持つようにしているのが一般的。
ただし、スペイシウム光線はそれが当たったものが無闇に誘爆してしまうため非常に危険で取り扱いが難しく、用途は限定されたものとなる。元々の用途である兵器としての使用は友好通商条約で禁じられる見通しで、鉱山開発や古くなったビルやダムの解体などに威力を発揮しそうだ。
古代のスポ−ツ復元
7.10
およそ500年前に行われていたと言う古代スポ−ツ「コッケイ」が、古代スポ−ツ研究グル−プの手によって復元され、今日トキオ市のメモリアル・スポ−ツ・センタ−で、模擬試合が一般公開された。
「コッケイ」は、ヒロヒト王朝のころ、さかんに行われていたスポ−ツで古代スポ−ツ研究グル−プによれば、当時は「マキュウ」「ス−モ」と並ぶ人気スポ−ツであったと言う。ヒロヒト王朝は文明の盛衰をわずか100年の間に経験したと言う歴史上最も謎とされている時代で、その後に起こった大崩壊時代にほとんどの記録が失われてしまっており、先頃行われた発掘調査によって、最近になって、ようやくヒロヒト王朝の姿の断片が明らかになりつつある。
今回の古代スポ−ツ研究グル−プによる復元はこうした研究の成果の一端をうかがわせるものである。「コッケイ」は毎年12月にはじまり、翌年の5月に終わるというもので、同じく人気の高かった「マキュウ」のシ−ズンが4月から11月であり、国民は夏は「マキュウ」冬は「コッケイ」を楽しんだ。
「コッケイ」は511人の選手によって行われる。選手は全国規模の人気投票によって選出される。この投票は不正がないように厳格に管理されているが、その厳しい管理の網の目をくぐって不正を行って選手になっても、当選すれば免責特権が与えられるので不正が絶えなかった。
選手はたいていいずれかのチ−ムに所属しているが、最大多数を占めるチ−ムが「ナイカック」とよばれる特別チ−ムを組み、「ナイカック」の作成した「ホ−アン」をいかに素早く成立させるかを競う。その課程では、弱いチ−ムがむりやり成立を阻止しようとして暴力に訴えたり、牛歩戦術(牛とよばれる巨大な動物で脅しをかける?)などが取られた。現実には、最も強い「ジニン」チ−ムがあまりにも強過ぎて、急速に人気が衰えていったということである。
椎羅漢須氏ゼネスト
7.9
画期的なパラ空間伝送による初の未来ニュースとして、我が国のごく一部で注目されているEternal News Networkを配信している椎羅漢須氏が「そんなに毎日ネタが出るかい!」との声明を発表し、24時間のゼネストに入るもよう。しかしながらもともと24時間に1記事程度しか配信していない同ニュースは、読者も非常に限られている事から、首都圏での大きな混乱は避けられる見通し。
全国で遺跡ブーム、続々と発見される謎の容器
7.8
ロカショ遺跡発掘以来、関連のあると思われる遺跡が全国で次々と見つかりブームとなっている。今回はフクーイ地方の海岸沿いに集中して大規模なものが発見され、出土品の中には「マンジュー」(※)に関連したものも多く含まれているという。
また、ガラスに封入された発熱物質(写真)も発見されており、埋葬後数千年を経過した今もやや熱を発している。これは儀式用というよりは民生用の暖房器具の一種で、家庭に置くには大き過ぎる事から大きな建物や集合住宅用のものではないかと考えられている。据え置き型の暖房器具として燃料交換が不要な設計になっており使い捨てと考えられるが、数千年も使用できる暖房器具を使っていた古代人達の知恵には改めて驚かされる。
(※)フクーイ地方の出土品に多く記された謎の言葉。古代の副食品の一つと考えられ、3人で寄って食べる事によって知恵が出たとされる。何故かある時に「マンジュー」が暴走?(意味不明)し、寄ってたかって埋めてしまった、という伝説が残されている。
リンゴ真理教信者集団自殺を予告?
7.7
世界中のパソコンが、マイタロソフトのWindies系OS対応のものにほぼ統一される中、頑迷にアッパレコンピュータの復権を信じる狂信的新興宗教集団のリンゴ真理教はこの程インターネット上で、来る6月6日6時を以て全世界のアッパレコンピュータの電源を切り、飛来が予言されるアッパレ彗星にその魂を集団移住させるとの声明を発表した。声明は次の通り。
「我々リンゴ真理教の真摯な信徒は、邪悪なWindiesの蔓延る地球に見切りをつけ、その魂と共に新たな世界に移り住み、永遠のジャンバラヤを実現する。形ばかりまねて心の無いWindiesに騙された愚かな子羊達よ。今からでも遅くはない。真の人間的なインターフェイスを実現したのは我がアッパレコンピュータであり。。。(300行省略)。。。こうした事からも明らかなようにWindiesなぞ所詮アッパレのサル真似に過ぎないのであって。。。(500行省略)」
これに対し、マイタロソフト会長のビリ・ケーツ氏は、「PC市場の健全な発展には健全な競争が必要。今回の事件がアッパレユーザーの集団自殺を意味しているとすれば残念な事だ」と笑いを噛み殺しながら語った。
太陽系終わる
7.6
人類が太陽系を出てその版図を銀河系外にまで広げて以来50億年程たっているが、太陽が予定通りそろそろ燃え尽きるのに従い、今後数万年から数億年の間に主要な惑星が一時的に膨張した太陽に飲み込まれ、太陽系が終末を迎える事となった。
銀河系古代文化遺跡保護委員会では、この際人類発祥の地とされる太陽系の火星を文化遺産として移動、メラタデ星系の恒星、ウトキテ周辺に保存する案が検討されているが、莫大な費用がかかるため反対論も根強い。
また一方で、委員会を構成する学者の一人スンカラーシ氏は人類発祥の地は地球であるとの自説に固執し、地球を移動、保護する事を主張している。しかし古代文化遺跡保護委員会のメンバーの大半はこの説にはかなり懐疑的で、スンカラーシ氏をメンバーから外すべきだと主張するネカチマ氏は、「地球はそのひどい汚染、乱開発状態からいって、火星文明の資源略奪場、実験場、ゴミ捨て場であった事はほぼ明らか。自らの発祥地を完全に破壊し尽くしてしまった宇宙人などどこにもいない。」と述べている。