Eternal News Network


6.26〜7.5のニュースです。


タケホッパー飛行中の携帯電話使用に法的規制

7.5

大手おもちゃメーカーのナンダイが一昨年発売したタケホッパー(着脱型プロペラ式簡易飛行装置)の普及に伴い、規制のない20m以下の低高度飛行による旅行が一般化し、通勤、通学にも広く利用されているが、飛行中に携帯電話を使用したためと思われる事故が相次ぎ、警視庁交通課ではなんらかの規制が必要であるとの立場から立法措置の検討に入っている。

警視庁がまとめたところによると、昨年1年間の低高度飛行中の人身事故の件数は1234件に上り、そのうち携帯電話の使用が原因と見られるものが半数以上の約700件となっている。事故の内容は、電線にひっかかって感電、空中衝突で墜落、などが多く、死亡者や重傷者の割合が多いのも特徴。

3次元空間の移動では地上以上に非常な注意力が要求されるため、飛行中の携帯電話の使用は安全上問題があるとして規制は当然との声が学識経験者らの間でも根強かったが、今回の調査はこれを裏付ける結果となった。規制法案は早ければ今国会にも提出される見通し。

性的交渉規制法案、骨子固まる

7.4

政府は『性的交渉規制法案』の素案作成を急いでいたが、このほどその骨子が固まった。同法案は今国会に提出される見込み。この法案は、現在の乱れた性的関係を一掃するためにすべての国民に対し今後一切の性交渉を政府の許可なしには行なえないようにするもの。法案によれば、性交渉を希望する男女は、その実行の1週間前までに監督官庁に届出を行い精密な健康検査を受けた上、係官の立会いのもとに行う。無許可で性交渉を行った者に対しては、最高5年の懲役刑を課すこととしている。

このような法案が作成されることとなった背景には、自然出産(人工受精によらない出産)が5年前から全面的に禁止されているにもかかわらず、毎年かなりの数の自然出産が行われるという現状がある。このため、政府としては、性交渉を全面的に許可制とすることによって違法出産をなくし、ゆくゆくは性交渉の全面廃絶を行うもよう。

法案提出を前に全国の簡易宿泊所は駆け込み需要で連日大混雑となり、新宿、渋谷の歓楽街周辺では平均6時間前後の待ち行列ができている。

地球はやっぱり平らだった!

7.3

第7次辺境探査隊の報告によると、同隊はついに″世界の果て″に到達したという。同隊は昨年暮れ、茨城県筑波の世界辺境研究所のパラ空間イコライザ−、『シュピーゲル号』に乗り、辺境探査に向かっていたが、このほどついに世界の果てに到達、地球が平面であることを実証した。

同隊からの報告によると、世界の果ては数千キロメートルに渡る段崖となっており、海水が音をたてて流れ落ちているという。これまで一般に地球が球形をしていると信じられていたが、オレリガ大学のスクニルペコ博士がパラ空間理論を説いて以来、球形についての疑問が提起されていた。

今回の探査は、一昨年の第6次探査隊が、地球の衛星とされていた月が、実はハリボテであったことをつきとめたのに続き、平面説を裏づける大きな成果を収めたことになる。

第二のロカショ遺跡か?

7.2

ヒロヒト王朝発掘調査隊はロカショ遺跡発見に続き、同様の遺跡を新たにエバラギ地方のトカイムラでも発見したと発表した。この度発掘されたのもやはり円筒形金属容器に納められた異様な器具、コンクリートの破片等で、向かい合う三つのくさび型の王の紋章や黄色の金属容器の形状等もロカショ遺跡のものと全く同様。

こちらの遺跡からは新たに「どうねん?」という言葉も解読されており、これは当時の言葉で「一体どうなっているのか?」という意味である事から何か不可思議な天災に会った古代人が生け贄を供えて神の怒りを静めるなどの儀式を行った跡ではないかと考えられている。発掘調査隊は両遺跡の関連について今後も引き続き詳しい調査を行っていく模様。

ズボラ出血熱猛威をふるう

7.1

群馬県伊勢崎町方面で発生していたズボラ出血熱が東京都等にも飛び火、猛威をふるっている。今回の流行はインターネットを通じて伝播しているのが特徴で、早急な対策を望む市民の願いをよそに厚生省と郵政省がその管轄権を巡って縄張り争いを展開している。

対策が後手後手に回る中、感染源と見られる掲示板システムまちかねBBSには「面倒なのでしません」「いつもほったらかしです」などのズボラウィルスを含むメッセージが野放しとなり、閲覧した者の間で次々に被害が広がっている模様。感染者は飼育中のクワガタムシをぞんざいに扱って大きくできなくなったり、極端な場合は何匹飼っているのかもわからなくなるほどずぼらになるという。対応を誤れば政権の命取りともなりかねない問題だけに管轄省庁では連日張り詰めた空気が支配している。

写真は感染源と見られる掲示板システムと東京都で発病したずぼらな会社員C氏。

タイガイウッド選手にサイコキネシス疑惑

6.30

ティーでもアプローチでもほとんどウッドしか使わないタイガイウッド選手(21)は、この程優勝した全米オープンでサイコキネシスを使っていたのではないかとの疑惑がもたれている。4日間通算72アンダーは平均して全てのホールをバーディーで終えたのに等しく、まともなゴルフのスコアとはかけ離れている。

ギャラリーの目撃談を総合すると、ティーショットを打ち損ねた場合もキャリーで200ヤード以上稼ぎ、池に落ちたボールも必ず飛び上がってコースに戻り、パットが外れた場合もボールが大きく曲がって必ずホールに入ったという。

こうした事から考えてタイガイウッド選手がボールを打った後からなんらかの遠隔操作を加えていた事は確実で、それは現場の状況からおそらくはサイコキネシスであると考えられている。しかしこれまでのところ、ルール上もサイコキネシスを禁じる条項は無く、打つ手は無いのが実状。ゴルフ界は当分タイガイウッド選手の独壇場が続きそうだ。

手力で新元素

6.29

郵便局員、織間太純(おりまたすみ)氏は自らの持つ特殊な力「手力」を使って全く新しい元素の合成に成功したと発表。原子番号は128番で「メズラシウム」と名づけられた。

これまでに原子番号の大きい元素に高速重粒子線を照射するなどの方法で、110番程度までの新元素が人工的に合成されてきているが、いずれも原子核が不安定なものとなり、半減期も極めて短いものばかりで、今後これ以上の安定原子核が発見、合成される可能性はほとんどないとされてきた。

織間氏の用いた方法は全く新しいもので、原子番号64番のガドリニウムの固まりを握り締め、手力を作用させる事により、ガドリニウム原子同士が融合して安定した核種となるもの。まだ詳しい物理学的測定は行われていないが、中性子の数は200程度で、ガドリニウムの原子核のいくつかはこの中性子を補うためにその陽子が中性子に変化しているという。計算上この際巨大なエネルギーが放出される事になるが、手力によってこのエネルギー自身もe=mc^2の式に従って物質化するため問題は生じないという。

どこまでもドアにPL法訴訟の嵐

6.28

大手おもちゃメーカーのナンダイから昨年発売され爆発的な人気となった「どこまでもドア」は、子供が不用意に使用したために真空状態の空間に引き込まれたり、目的地の様子をよく確かめずに飛び出したために車に轢かれる、猛獣に襲われるなどの被害が続出し、社会問題化している。開口部の閉め忘れによる地球大気の喪失が各所で起こっているとの報告もあり、行政側としてももはや座視できない事態に追い込まれている。

メーカー側の説明ではコンピュータによる十分な安全措置が取られており、危険な場合はドアが開かない設計になっているという。しかし子どもが深く考えずに想像する目的地は非常な危険を伴う場合がほとんどで、子ども達の間では「なかなか開かない」と不満が多く、こうした需要に答えてソフトウェアを改竄する目的の裏ROMが出回っている事がこうした問題を引き起こした原因と見られている。

訴訟を起こした消費者団体代表の間野のび太氏は、「大企業の論理で儲けを優先している姿勢は許せない。メーカーには裏ROM交換を不可能にする事も含めた万全な安全対策を取る責任があったのではないか。」とのコメントを発表している。

これに対し、株式会社ナンダイの広報担当は、「まだ訴状を読んでいないのでお答えできない。顧問弁護士を通じて誠実に対応したい。」とのコメントを発表している。ナンダイが大規模なPL訴訟への対応を迫られたのは一昨年発売のタケホッパー(※)訴訟に続いて二度目。

(※)頭上に付けるプロペラ式簡易飛行装置で、突然の電池切れによる高所からの墜落事故が相次ぎ、一時発売中止に追い込まれた。現在では電圧低下に応じて強制着陸させる等の安全装置上の改良がなされている。

原潜事故

6.27

昨夜午後3時頃コロシヤ共和国の原子力潜水艦、サビデスカスカヤ号が日本海中部で火災を起こし、沈没した。乗組員は現場海域をたまたま通りかかった難民船に全員救助された。 日本の専門家は沈没原因を老朽化した船体にあると見ているが、コロシヤ共和国広報事務次官テツメンピスキー氏は即座にこれを否定、原因は船員の寝煙草と発表している。 周辺海域には環境保護グループを中心とした抗議船が集まり周辺放射能を測定したり、原潜反対の垂れ幕等を報道陣に向かって誇示するなど活発な活動を継続している。 環境庁長官は「ただちに健康に影響を与えるような放射能漏れはなかったものとの報告を受けている。」との談話を発表。型にはまった答弁が職人芸の域に達していると話題になっている。 なおこの原潜に乗っていた日本人乗客はいない模様。

ロカショ遺跡発掘

6.26

モリアオ地方、ロカショ遺跡の調査を行っていたヒロヒト王朝発掘隊は、このほどその結果を発表したが、出土品について学界では新たな論争が巻き起こっている。

出土したのは主に衣類、道具類、金属片、コンクリート類の破片などで、全て同一の円筒形金属容器にきちんと格納され、整然と並べられているのが特徴。容器を開けたときほとんどのものは丁寧に紙等で包装されていたという。道具類は種類にかなりの偏りがあるが、用途は今のところ不明。衣類は異様な材質で、鉛等で裏打ちしてあるものもあり、あまり着心地のよさそうなものではない。古代文明研究所ヒロヒト王朝研究室室長の椎羅漢須教授は、

「当時の文化を知る上で貴重な資料。ガレキのようなものなどが多いことからゴミではないかとの説を唱える学者もあるが、ゴミを丁寧に包装して捨てることは考えられない。やはり、当時この地方を支配していた王の巨大古墳と考えるのが妥当である。 金属容器にはすべて、くさび型を三つ放射状に型どった王の紋章が描かれており、整然と並べられていること、当時の王宮が残っていないこと、などを考え合わせると、王の死後王宮を解体して王の遺棺とともに埋葬したのではないか。 異様な衣類は古代の化石から抽出した成分で出来ており、宗教儀式に使用したものと考えられる。”原始力”という言葉が解読されているが、これも当時の古代信仰のあらわれと見られる」

とのコメントを発表している。