5/10『ぬいぐるみ』


「アスカってぬいぐるみ好きだよね・・」

「・・・だから何よ」

「いや、可愛いところあるなぁって思って…」

「子供だって言いたいの?バカシンジ!」

「いや・・ そんなことないよ。」

「どーだか」

「アスカはどんなぬいぐるみが好きなの?」

「そうねぇ・・・大きなのが好きかな。」

「大きなの?」

「大きいと抱きしめた時に気持ち良いでしょ?」

「そうか・・、他には?」

「あったかいのがいいわね。」

「なるほど・・、他には?」

「そうね・・良い匂いのするやつがいいわ」

「良い匂い?」

「そう」

「へぇ・・ 良い匂いっと。」

「それと可愛くて、優しくて、料理上手」

「えーっと・・可愛くて・・やさしく・・」

「シンジ、もしかしてプレゼントでもしてくれるの?」

「い、いや、違うよ!」

「ふふ・・せっかくだけど、新しいのはいらないわ」

「え?どうして??」

「理想的なのは もう持ってるから。」

「・・ そうなんだ ・・」

「ほら、ガッカリしてないで。そのメモ貸して!」

「え?どうするの?」

「・・書き足すのよ!・・鈍感であることってね。」