バンジョーとは

バンジョーはアフリカで生まれアメリカで育った楽器です。
日本の三味線と構造的にはそれほどの違いはありません。
皮の張られた胴に棹という原始的な構造は楽器のルーツといえます

ここで紹介しているDOBSONバンジョーのように1800年代のバンジョー
にはネックにフレットの打たれていないものが主流でした。
1900年代にはいるとどのメーカーのバンジョーもギターのようにフレット
が打たれ、格段に演奏しやすくなりました。

現在はデキシーランドジャズで使われる4弦バンジョーとブルーグラスや
オールドタイムで使われる5弦バンジョーの2種類が全く別の用途で生き
残っています。

また、大雑把にいえば、ブルーグラスではリゾネイターという共鳴胴つきの
バンジョーが、オールドタイムではオープンバックという共鳴胴なしのバンジョー
が使われることが多いようです。

面白いことに4弦の奏者は4弦バンジョーだけがバンジョーだと思ってますし
5弦の奏者は5弦バンジョーしか握りません。(そうでもないかも)

5弦バンジョーの5弦はネックの5フレット目の途中から張られ、共鳴効果や
音階としてでなく固定ピッチの音で、各種の奏法で利用され、これが5弦の
最大の特徴です(メロディック奏法では音階に組み込まれます)。
一方、この5弦の存在が演奏を大変難しくする原因でもありまして、
5弦の奏者は大抵大変な苦労や工夫を重ねて演奏法を学ぶことになります。

ついでにオールドタイムというジャンルの音楽もブルーグラスというジャンルも
生ギター、バンジョー、バィオリン、ウッドベース等で編成されるアメリカ民謡の
演奏形態で、ラジオやレコードの普及以前のスタイルがオールドタイム、それ
以降がブルーグラスやカントリーウエスタンというスタイル、と分けることが一般的
です。
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