Carl Fontana(カール・フォンタナ)

 

 この人を初めて聞いたのはもう13年以上も前か。最初に友人に聴かされたのはビル・ワトラスというトロンボニストと2人で録音されたジャズのレコードだった。初めのうちは派手なテクニックを持つビル・ワトラスの方に耳が行ってたんだけど、何度も聴いているうちにカール・フォンタナの粒のはっきりした音に魅力を感じていきました。そして、その当時手に入れやすかったもう一枚のレコード「ライブ・アット・コンコード」を聴いてノックダウン。それ以前にジェイ・ジェイ・ジョンソンという、いまだに日本で人気投票の一位 になるような人を聴いてものめり込むことがなかったぼくには目から鱗が落ちるようなインパクト。「あぁ、こんなスタイルが世の中にあったのか!」てな感じ。それからフォンタナを追い求めることになりました。最初のうちは何がなんだかぜんぜん聞き取れなくて「絶対まねできないや」とあきらめていたけど、好きで好きで何度も聴いているうちにだんだんフレーズのかけらから覚えて、歌えるようになっていった。それから解るところからどんどんコピーして練習するうちにだんだんテクニックが付いていったのでした。

 この人は何たって「リズム感」が良い。絶対にリズムはごまかさない。スローなナンバーでもダラーッとフレーズがディレイすることがない。そして、フレーズをよく歌う。もう、声と同じように歌います。また、「タンギング」がうまいので、音の粒がはっきり、きれい。

 数年前から今年にかけてフォンタナに影響を受けて育ったミュージシャン(ボビーシュー:trp、ポール・マッキー:trb、他)が自分のアルバムにフォンタナをゲストに招くことが多く、また、フォンタナ自身も再評価されて来て、セッション系のCDもたくさんリリースされるようになって、だいぶ知名度が上がってきた。まだまだ一般的じゃないけど。本当に数年前まではマニアにしか聴かれなかったからね。手に入らなかったから。でも、「やっぱり素晴らしかった」と言うことが証明されている気がして嬉しい限り。

 4年ほど前に仕事でラス・ベガスに行ったとき、本当に偶然、泊まったカジノ・ホテルのラウンジでドン・メンザ(sax)のカルテットに参加したフォンタナを見ることが出来ました。(本当は一晩泊まって翌日、ニューヨークに帰る予定の日だったんですが、もう、そこはどうしても見たいとバンドの人たちには許可をもらって、スケジュールにも余裕があったので一日だけみんなより延泊したんです。見なかったら一生後悔すると思ったから。)それはもう声も出ない程の感激でした。きっと神様が巡り合わせてくれたのでしょう。

レコード、CD、ビデオ紹介はこちらから(重いです) DISC GUIDE IS HERE!

←95年にラス・ベガスでもらったサイン(家宝かな)

なぜか画はキングっぽい。ぼくが見たときはBachの8LTにMMPのチャーリー・ローパーモデルのMPでした。

 

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