●「パーティ三人説」
「点蔵様、パーティは三人の方がいいですか?」
「ほら点蔵、誘ってるー」
「な、何か変な事言ってるで御座るよ!」
「ともあれ、パーティですけど、ダンジョンや汎用ミッションに行くなら、基本は三人をおすすめします。
 何故かというと、パーティーHPが増える安全性と数で押せることもですが、敵も大体は三人パーティだからです」
「同じ人数だと、SPターンの動きや敵のローテーションが固定出来るのよね。
ただ、そうでなくても、こっちが三人の利点はあるわ」

・三人パーティの場合、敵の人数にかかわらず、一番手が常にSPターン担当

「三人パーティだと、後の二人はSPターンのスキルを考えなくていいんですね。
 あまり気づかれてませんけど、”後衛に回る人生”って決めた人は、SPスキルなど転職時に引き継がなくていいということでもあります」
「な、何か凄い事言ってるで御座るよ!」
「まあいいじゃない。アンタ今回は珍しく先頭で回避人生なんだから」
「ともあれ、一番手に立つキャラは、敵のSPを受け続けるため、防御などしっかりしておくといいと思います。
 練金で、抵抗値を上げておくのが最適ですね」
「逆に言うと、状態異常食らうのを諦めて、リーダーを”犠牲者”とキメ打ちしておいておくのもありよ?
 ――ゆえに基本は三人」
「犠牲者と言った上で”ゆえに”とか言ってるで御座るよ!」
「まあ気にせず行きましょう、ええ」


●「パーティ三人の欠点」
「点蔵様、三人だとお嫌ですか?」
「ほら、点蔵、サッカーできるくらい!」
「だからそういう話じゃないで御座るよ?」
「えーと、何はともあれ三人パーティの欠点は、二つあります」

・SPターンの対策が必要になる
・三人パーティとして戦術を組むと、崩れやすい

「SPへの対策は、リーダーに絶対回避系を持たせたり、抵抗値を上げたり、犠牲者に確定することで解決できますね」
「何か最後、酷いこと言ってるで御座るよ?」
「まあいいじゃない。
 でも、状態異常などあるから、三人パーティの場合、基本は”二人パーティの戦術として組み、一人がどちらかのスペア要員”として考えた方が安定ね。三人での戦術を組む場合、崩されないように対策をしておくこと、かしら」


●「パーティー二人説」
「あの、点蔵様? 三人パーティもですけど、二人パーティーも有りですよね?」
「Jud.! 二人パーティの利点も、充分にあるで御座るよ?」
「二人パーティーの最大の利点は、経験値配分が三人の時に比べて1.5倍になるということですね。
「上位に上がったとき、このくらい経験値が貰えたとします。

これを三人パーティと二人パーティで比較すると」

・三人パーティ:40÷3=約13万:レベルを上げるのに大体4.5回戦闘が必要
・二人パーティ:40÷2=約20万:レベルを上げるのに大体3回戦闘が必要

「長い目で見ると、この差は大きいですね」
「ここの戦闘は2ルームなので、二人パーティだと、三回行けば2レベルアップで御座るな」
「そんな感じでとにかく急ぎでレベルを上げたい場合、ソロだと不利なところもあるので、やはり二人です。
 獲得する元経験値量は変わらないので、養殖している人達も安心です」
「でも、ソッコでレベル稼いだって、他の連中もいるから、効率は最終的に変わらないんじゃない?」
「いえ、レベルが上がってスキルを憶えたりしますから、トータルの時間内で楽になるんですね。
 特に、牽引役を早く増やせる利点は大きいです」
「行くなら、なるべく安心が確認出来たダンジョンやボスがいいで御座るな。
 速攻の定番、1、2ターンで敵を倒し、ガンガン稼ぐで御座るよ?」
「Jud.、では点蔵様、英国についたら二人パーティーで行ってみましょう」
「Jud.! 御家族の方から何か言われても無視する勇気で御座るな!」
「……お偉いさんの性格上、何か言う前に二型が来るんじゃないでしょうか」


●「パーティ二人の欠点」
「点蔵様、二人だと、お嫌ですか?」
「い、いや、そんなことはないで御座るよ?」
「ハイ、そんなお二人ですが、二人パーティはレベル上げの利点がある一方で、以下の危険があります。

・パーティHPが低い
・SPターンがローテーションしてしまう

「もうこりゃ覚悟の上って感じねえ。
 特に二つ目は、相手がSPターンで特殊な攻撃をしてくる場合、それを交互に受け続けるということだもの」
「逆に言えば、ここの部分の理解があるなら、二人パーティは運用がしやすいですね。
 何しろ戦闘の読み込みもちょっと減りますし……」
「…………」
「ち、沈黙はいかんで御座るよ浅間殿!」


●「パーティー一人説」
「友達いないの?」









「い、いや、そこで切ったら駄目で御座るよ!」
「やはりパーティー一人の醍醐味は、経験値の獲得量増大。
 とにかくゴミのようにレベルが上がって”レベルアップうぜえ――”という状態を、人生で一度は経験してみては如何でしょうか。
 ただ、危険度も高いので、装備類もしくはスキルが万全だといいですね」
「やはりそれをやるなら、”先手必勝(忍者レベル7)”は欲しいで御座るなあ」
「なお、ソロのダンジョン攻略は、一つの目標ですね。錬金術師のバックアップもですけど、セーブも使用してチャレンジして欲しいところです」


●「編成はどう行う?」
「点蔵様、パーティー編成はどうするのがいいのでしょうか」
「Jud.! 基本、スキルゲームなので、職業に引っ張られる必要性は無いで御座る。
 最終職業をどうするか、という点は御座るが、RPGは基本的に”敵を早く倒せば安全”なので、全員がアタッカーを出来れば、と思うで御座る」
「巫女が射撃しても問題無い訳ですねー」


●「では補助役は?」
「点蔵様、では、補助役は不要なのですか?」
「いやいや、いれば安全。そういうもので御座る。
 やはり強敵には、アタッカーと、それを支える構成が必要!」
「ああ、大剣持った王女と、パシる忍者ね……」
「何か言いだしたで御座る……!
 ──でまあ、気をつけねばならないのは、敵パーティと戦うとき、補助役を何処に置くかの戦術があるので御座る」


●「補助役を一番手に置くのってあり?」
「点蔵様、ありなんでしょうか」
「これが結構、有りに御座る。
 何故なら、第一ターンはSPターン。SPターンでは、派手な攻撃が出来る一方で、敵だって派手な防御をしてくるので御座る」
「だからここは攻撃せず、補助をSPターンの攻撃フェイズに行う訳ですね。
 第二ターン以降、緩い防御に対して、こちらは補助有りでキツいのを叩き込む形になります」
「何かいつもキツいの叩き込んでるのが言っても意味が無いような……」
「ええ、まあ……」


●「補助役を二番手以降に置くのって有り?」
「点蔵様、こっちもありなんでしょうか」
「Jud.! 攻撃も防御も先手を取っていくのが常道。そう考えると無しで御座るが、二番手、三番手に補助役を置く意味は結構あるで御座るよ?
 何しろ、二番手、三番手がいるのは、基本、SPターンではないので御座る」
「SPターンではないということは、基本、敵の激しい攻撃はないということです。
 一番手に補助を置くときとは、逆の利点ですね。
 攻撃を食らっても、SPターンのときよりマシ。
 だから二番手、三番手のときは、攻撃フェイズだけではなく、防御フェイズも補助術式の選択肢になります」
「攻撃フェイズと防御フェイズで同種系を二回使用、なんて荒技もあるわねえ」


●「でも敵の攻撃は見ようね!」
「点蔵様、発見系の方です」
「Jud.! 敵と戦闘する際は、敵のスキルリストを見ておくといいで御座る。

 コレ、実は上からHSP、SP、COの順で並んでいるので御座るな」
「それぞれのスロットに何個スキルが嵌まっているかは解りません。
 ただ、SPターンには特殊なものが入っていることが多いですね」
「そしてよく見ると、幾つかの狙い目スキルが上に入っているときがあるで御座る。
 以下は代表的なもので御座るな」

・強壮:回復術=こちらが”速攻必殺”などを行わない限り、脅威ではない
・見切り、避ける=結構当たる
・超回避=結構当たる

「何ですか、結構当たる、って」
「いや、結構当たるで御座るよ!? 当て勘! 当て勘!」
「ともあれ、ここらのスキルが見えたら、補助にせず思いきり殴ってしまっていいんじゃないかしら」


●「敵への対処はどーしよ……」
「点蔵様、敵に向かう人のようです」
「Jud.! とりあえずはザコ相手で考慮するで御座るよ?」
 ともあれ、パーティ編制とスキル組みをする際、ちょっとコツがあるので御座る。
 実はこのゲーム、以下のように敵パーティが組まれてるで御座る」

・汎用や補給などのミッション
 :大体は敵パーティが固定
・ダンジョン
 :大体は敵パーティが法則付きのランダム

「――ダンジョンの場合、敵の足並みが揃わないことが多いです。
 だから、状態異常付与の懸念はありますけど、意外に補助系などを行う隙があります。
 戦術などはあらっぽくなりがちですが、”強壮、解呪、抵抗値上昇”あたりを持っていくと全対応出来るのではないでしょうか」
「一方で、ミッションの場合は敵が固定で御座る」
「これはちょっとキツいようでいて、敵への対処が確定していると言うことだから、汎用ミッションはクリアすると一時的に消えてしまうことを理解の上で、挑戦してみるといいわね。
 物理しかして来ないミッションなんて、稼ぎ場所よ?」


●「ボスへの対処はどーしよ……」
「点蔵様、ボスに向かう人のようです」
「Jud.、というか、先生に向かっていく人のような……」
「よくあるよくある」
「――で、ええと、ボスで気をつけないといけないのは、このゲーム、皆がボスと相対すると言うことです。
 つまりボスがこちらの誰かを相手にするのではなく、全体を相手にする形ですね」
「ああ、狩りゲーとかでよくある”一斉に死んだ”みたいなのが生じるタイプってことね」
「後ろに回ると尻尾とか、勘弁して欲しいで御座るなあ……。
 ともあれ、ボスミッションに対しては、基本、皆が同じ対処を出来ると生存率が上がるで御座る。
 そして、SP担当の者は、それに応じたスキルを持つこと」
「ボスは経験値量が多いので、是非、狩りまくって欲しいですね」
「ともあれこんなところで御座ろうかなー」


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