●「戦闘のルールを教えて」
「点蔵様、そのままの質問ですが、お願いいたします」
「Jud.、このゲームの戦闘には、ちょっと特殊なルールが幾つかあるで御座る」

・「パーティHP、MP制」
 :HPとMPをキャラ個別ではなく、パーティー単位で持つ。


・「相対戦ルール」
 :基本的に、自分の正面にいる相手と戦闘する。

「画面上部、見えているHPとMPはパーティー全体のもの。
 そして戦闘は、基本、正面の相手しか狙えないので御座る」
「違う相手を狙うにはどうしたらいいんですか?」
騎士と忍者が取得出来るスキルで”ローテーション”があるで御座る。これが隊列のローテーションを行うで御座るな」
「一対一の構図は守られる訳ですね」
「Jud.、だから、相対戦によって、敵のパーティーを崩す、という勝負になるので御座るな。
 弱いけど特殊なスキルを持っている者が、守られて自己を発揮できるシステムで御座るが、敵もそうなので少々厄介に御座る」
「でも強くなると、一人相手にしてるだけでパーティー全滅出来ちゃうから、ちょっとした蹂躙気分が味わえますよねー。
あと、霊体の敵が実体の敵と一緒出たとき、実体の敵を殴って敵パーティー壊滅できるので憶えておきましょう」
「ま、また浅間殿は危険な発言を! と、ともあれ次のルールも大事で御座るよ?」

・イニシアチブ制
:ターンごとに相対する者達がイニシアチブ決定、先攻後攻で攻撃と防御を行う。

「ターンの始まりで、相対者同士がイニシアチブを決定」
 ↓
「先攻がまず攻撃を行い、相手(後攻)は防御を行う」
 ↓
「続いて後攻が攻撃を行い、相手(先攻)は防御を行う」

「これをローテーションで、10ターン分繰り返すので御座るな。
 一ターンで一組なので、実質、各キャラ三度攻撃と防御したら、10ターンで御座る。
 そしてターンで御座るが、以下を確認」

・「HSP、SP、COMMONターンルール」
:HSPターン
 :10の倍数ターンのこと。超必殺技扱いのHSPスキルを使用可能。
:SPターン
 :1.4.7ターンのこと。必殺技扱いのSPスキルを使用可能。
:COMMONターン
 :2.3.5.6.8.9ターンのこと、通常技扱いのCOMMONスキルを使用可能。

「上の画面では、1ターン目なのでSP表示が中央上にあるで御座るな」
「つまり、必殺技を使用出来るかどうかが、ターンで管理されているわけですね」
「敵もそのターンは強力なスキルを使用するので危険で御座るよ?
 なお、HSPターンではSPスキルとCOMMONスキルも使用可能。
 SPターンではCOMMONスキルも使用可能。
 上位互換という感じで御座る」


●「交渉って?」

「交渉のルールについて軽く教えて下さい」
「交渉戦闘は、それまでの物理や術式攻撃が一切使用出来なくなる”交渉の場”での戦闘で御座る。専用のスキルを持っていなければ戦うことも防御も出来ぬので御座る。
 よって、スキルセットにはCOに一個は交渉戦闘スキルが欲しいで御座る。
 無属性型の術式攻撃は交渉でも使用出来るので、無属性術式スキルの”術式・眠”などは重宝されるので御座るな」
「なお、交渉戦闘でも、攻撃回数やレンジは使用武器のものが適用されます。強い武器で交渉に臨みましょう」


●「物理、術式、汎用って?」
「点蔵様、細かい区分を教えて下さい」
「Jud.、攻撃ダメージの種類に御座るな。
 基本的には対応出来る防御法で、かなりダメージが減らされるので注意に御座る。
 汎用防御はかなり低めで御座るが、両対応で、射撃に強いで御座るよ?」


●「回避と防御の違いって?」
「点蔵様、知ってるようで意外と知ってない知識をお願いいたします」
「Jud.、回避は、敵の攻撃を完全に避けるものに御座る。(交渉ではスルーが該当)
 ただし、失敗するとダメージをモロ食らいに御座る。
 一方、防御は、必ずダメージを受けてしまうが、相性が合えば六割ほど減衰。合っていなくても、二割は減衰できるで御座る」
「じゃあ、防御の方が有利なのでは?」
「否、このゲーム、敵の攻撃にバッドステータス付与が掛かっていることが多いので御座るが、実は防御だと”相手の攻撃に触れてしまう”ため、ダメージを受けずともバッドステータスを受ける、という事があるので御座る」
「その場合は、回避を使って避けられるか賭けてみてもいい、という訳ですね?」
「回避率は結構低めなので御座るが、AC次第で何とか、というところで御座ろうかなあ。
 工士が”超回避”という、回避率の高くなった回避を憶えるので、それに期待で御座る。
 なお、絶対防御など、無敵防御でも同様に御座る。確実にかわせるのは絶対回避系で御座るな」


●「霊体って?」
「霊体には巫女や侍が”祓”スキルと共に持つ武器か、属性強化のなされた武器、または術式攻撃しか効かぬで御座る。
 なお、術式攻撃でも、無属性のものは効かぬので、術式攻撃・眠などは効かぬで御座るよ?」
「ヒットはカウントされるので、寝はするけどね?」


●「似たスキル多いんだけど」

「点蔵様、たとえば、”斬る””突く”って、違いがありますか?」
「Jud.、違いは無いで御座る。
 ”斬る”は剣、刀用。
 ”突く”は剣、槍用。
 同じ武器の中に入れておく必要はないで御座るが、自分が転職することを考えた際、転職先の武器が上手く使えないと困るので、この手のスキルは保持しておいた方がよう御座ろうな」


●「じゃあどうスキルをセットすれば良い? 武器編」
「点蔵様、自分で武器にスキルを組む際の注意やコツはありますか?」
「Jud.、スキルで全状況に対応しようとすると、以下の種類のスキルが必須になるで御座る」

・通常の敵用=物理、術式、射撃
・交渉の敵用=交渉、無属性術式
・霊体の敵用=強化術式、属性術式

「組み合わせとしては、
・三つ全部持っていく
・属性術式+交渉用
・無属性術式+霊体用

 のどれかが、コンパクトな全局面対応になるで御座る。
 例を挙げると、

:術式・火(通常、霊体用)+熱弁(交渉用)
:術式・眠(通常、交渉用)+術式・火(霊体用)

 と言ったところで御座ろうか。
 なお、術式・眠は、中確率で相手が眠るため序盤の攻略には役に立つスキルに御座る。
 ぶっちゃけ、これでストーリーモードは押し切れるので、レベルが上がって憶えたら使用していきたいところに御座る。
 ただし、上位以降は敵の耐性も強化されるし、何よりも術式・眠は他の術式にあるような攻撃力補正を持たないため、一撃の力に欠けるで御座る。後々は補佐的な役割など、そういう形にシフトで御座ろうな」
「楽は出来ないというわけですね。──他、持っていきたいスキルはありますか?」
「回復術である”強壮”は欲しいで御座るな。あと、精進系も長く世話になるスキルで御座る。
 他、SP用、HSP用に幾つか持って行ければというところで御座ろうか」


●「じゃあどうスキルをセットすれば良い? 防具編」
「点蔵様、自分で防具にスキルを組む際の注意やコツはありますか?」
「Jud.、スキルで全状況に対応しようとすると、以下の種類のスキルが必須になるで御座る」

・物理用=物理防御
・術式用=術式防御
・射撃用=汎用防御
・抵抗用=回避

「あら? 交渉用が無いのですね」
「交渉でも防御系は使用出来るので御座る。物理と術式は敵の攻撃の基本なので、この二つがCOに入っていると安心できるで御座るな。どちらかしか入れられない場合、思い切って汎用を入れるという選択肢もあるで御座ろう。
 なお、機械系の敵はCOのほとんどが射撃や術式・火に御座る。そういう、敵の傾向によってセットを変えるのも有りで御座ろうな」
「成程、では点蔵様、抵抗用の回避は、どのように?」」
「状態異常を絶対に食らわないようにするには、抵抗値を100%以上にするか、回避しか御座らぬ。ただ、回避は、絶対回避系のスキルでなければリスクも高いので、メインに入れるのは難しい向きも御座ろう。
 ゆえに自分らなどは、回避をSPに入れることが多いで御座る」
「SPに? 何故ですか?」
「Jud.、こちらにバッドステータス付与の術式を打って来る敵は、SPでそれを行うことが多いので御座るよ。
 だから、SPにだけ回避を入れておいて、COでは他の防御で対応するので御座るな」


●「戦闘の必須スキルって何?」
「点蔵様、曖昧な質問です」
「Jud.、ぶっちゃけ、プレイスタイルに拠るし、自分達の強化状況でも変わるもので御座る。
 なのでまあ、軽く大事なものを挙げていくで御座るよ?
 上位以上からの参考にして下され」

・武器のランクにあった攻撃スキル:
:やはりこれが基本。

・強壮:

:初期から所有。あるなしで戦術が変わるので、大事にしましょう。
 上位と最上位は白魔術士。

・解呪:

:白魔術士で取得。下位で毒まで、上位で麻痺まで、最上位で行動不能も回復。
 更にはパーティー全体に掛かるチート回復スキル。

・精進系
:各職業で取得。
 実はレベルに応じて攻撃力と防御力を変動させるシステム系スキル。
 攻撃系精進を下位・上位・最上位集めてレベル9999にすると、攻撃力が約15倍になる。
 これが無いと中盤以降が厳しい。

・捌き術
:格闘士が憶える絶対回避。

・先手必勝
:忍者が憶える”先攻絶対獲得”。

・抵抗値上昇
:白魔術師で取得。3ターンではあるが、状態付与への抵抗率が30%増す。重ね掛けOK。

・戦線維持
:騎士で取得。上位、最上位スキルで戦闘ターンが10ターンずつ延長。後半のボス戦などに必要。

「何かバランスブレイカーが普通に無い?」
「いや、敵も凄い状態異常とか卑怯で鬼で御座るから」
「WIZっぽいですねえ」
「ともあれこのあたりが基本で御座ろうか。他、プレイスタイルごとにいろいろユニークな使い方があるで御座ろうな」


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