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Essay01
制作日時:1999/1/中旬※後々追補など有り
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この職業の人間なら大体そうなんですが、
ご多分に漏れず、自分も文章を書く速度がある方(一般の人に比べて)だったりします。
自分の場合、荒いと言うことでもあるのであんま自慢にならないのが情けないとこですが。
まあ、
正確にはキーボードをぶっ叩くスピードが速いということで。
どのくらいかってーと、
「原稿用紙にして五十枚くらいの小説ならば一晩で書く」
くらい。
一時間あたり十枚くらいは楽。
最高で一時間に四十枚というのがあったりで。
とにかく早いのはいいとして、ついでに荒いのがいかんともしがたく。
「いやあ、
川上君、
速度で勝負じゃないんだよねえ」
「へへえ、
仰せのとおりで御座いますグランドファーザー」
という感じで。
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だから子供心に、
「おお、
これなら文章が長くても紙が節約できるぞ、
うひひ!!」
と思ったような記憶があるよーな無いよーな。
うーむ。
えー、
ワタクシの記憶に間違いがなければ多分にそーいう理由だったような……。
いやまあ貧乏性。
話がずれた。
よーするに昔から原稿用紙との面積比率四倍、
の空間を相手にしていたわけなのです。
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だから、
初めて本格的に小説を書いてみようと思った十九歳の夜(?)、
どこぞの本に載ってる懸賞応募での枚数を見たときは、
「うおー、
二百枚以上で三百五十枚以内?
すげー、すごすぎるうっ!!
こんなに興奮して大丈夫か自分!!」
とか騒いでいたもんなんですが、
書き始めると、
「うへえ、
一週間で百五十枚も書いてしもうたああああああああ、
まだ話半分もいってねえやあ。
きイイイイイイイイ!」
と哀れなケダモノ化してしまったのですが、
よく考えてみると今と状況あまり変わらないですなコレ。
その時、花太郎は、恐るべき事実を目の前 |
「こーのサル野郎め! しばいて殺したろー か!」 |
か!」 |
「このサル野郎め! しばいて殺したろか!」 |
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これでは普通のセリフですやね。
(いや、異常なセリフってあるのか?
まあいいか)
このセリフを放ったキャラクタの個性は、
独特のイントネーションである、
「ー」
にあるハズなのだど、”スキル:貧乏性”によって、それを、
つい削ってしまう。
これがね。
どーしてもやっちゃうのですわ。
いかんいかんと思うほどやってしまうんですな。
あー、
女子校で教師やってる友人がいきなり犯罪に走りたくなる気分ってのを、
何となく理解できそうだぞ、と。
ああ、
でも自分はY君のように、
「十歳以下じゃないと駄目」
ってわけじゃあないから大丈夫ですか。
(※確認のため聞いてみましたが、最近は幅が広がってきたそうです。下にも)
一安心。
って話がズレすぎで。
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としか言えんですな全く。
アメリカ人がゆったりとした広い家でないと満足できない、
ってのとは逆で、
日本人らしく、
広い家には色んなものを置きたがり、
狭い家ではとにかく機能重視になってしまう、
ってのと同じではないのかな的な。
民族性の違いということで宜しいでしょうか。
(そうか?)
自分の場合は出だしが貧乏的思考だったのがいかんのかもしれんところで。