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梅原氏への返信2000年08月24日
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 梅原克文様
2000.8.24

 残暑お見舞い申し上げます。
 残暑とは言うものの相変わらずうだるような暑さの中、毎日を過ごしています。

 さて、今回の書簡のテーマは「若き作家志望者への助言」と「税金対策」です(笑)。

 梅原氏のおっしゃるように「青山は、まちがっている。評論家の危険性を看過するのは「大人の態度」ではない。エゴイスティックである」

 そのように言われると返す言葉もありません。
 ぼく自身としては「評論家は***に等しい存在である」と、表するだけで「大人の義務」というべきか、相応の警告を発しているつもりなのです。

 まずこれは報告として受取っていただきたいのですが、往復書簡を開始するようになって、多くの人から様々な意見を受取りました。その中でいわゆる評論家からはそれほど激しい反発は受けませんでした。
 最も数多く、「あなたがたは間違っている」という声を投げかけてきたのは、いわゆる「若いSF読者」だったのです。この事実が何を意味するのか、まだ分析はできていません。ひょっとしたらただの若気の至りかもしれません。
 参考のために付け加えますと、職業作家から受取った否定的な意見は少数です。時には絶対的な支持を受けました。
 もっとも反対意見を受けなかった、と言ってもただ沈黙していただけかもしれませんが、沈黙と言う態度も「創作家の本文は著作にあり」という原則を実行しているだけである、と解釈しています。

 で、いよいよ、「作家志望の青少年たち」についてですが、ぼく自身としては後進の育成に付いてはかなり熱心なつもりです。インターネットでEメールアドレスを公開している関係もあって、年に数度「作家になりたいのだが……」に類するメールを受取ります。また、いまだ宇宙塵に出入りしている関係から、若い人たちの作品を読むこともあります。
 インターネットでホームページを持つ職業作家の中には「相談を持ち掛けられても、困る」「アマチュアの作品は絶対に読まない。もし、いい作品があったら名前を書き換えて自作として発表する」と堂々と公言される方がいらっしゃいます。
 こうした人たちから比べると、自分では好意的な方ではないか、と自認しています。
 もっとも、アドバイスを与える、と言っても大した事はできません。
 SF系であれば、関係同人誌を紹介します。宇宙塵に来ていただければぼくや、出入りしているプロの作家が直接読む場合もありますし(梅原さんが意見を持っておられるのは知っていますが)、当然、柴野先生の目にも触れます。

 あるいは、カルチャースクールのような場所で「小説講座」に通うことを進めます。こうした物は玉石混淆ですが、独学で小説技法を身に着けるよりは効果的でしょう。情報交換にも有効です。様子を見ながら、幾つかの講座を渡り歩いて、経験を積むのも悪くはありません。あるいは東京近郊であれば、信のおけるスクールを紹介もできます(若桜木さんの講座です)。

 こうした方法で切磋琢磨した上でどこか、大出版社の大きな新人賞に応募する事を進めます。

 なぜ大出版社か? バックの弱い出版社では作品を出してもらっても一度でお終いですし、あまり特化されたジャンルではその中でだけしか活動できず、作家としての広がりも持てないからです(弱小出版社からSFでデビューした身としてはこの辛さはよく判っています)。

 もちろん、具体的に青山自身が相応の指導、欠陥の指摘をする事も可能ですが(もちろん、非常に限られた物になります)、だからと言って直接出版社を紹介したり、編集者に引き合わせる事はできません。仮にかような行為を経て出版にこぎつけたとしても、そんなものは一過性の効果にすぎません。本人の実力によらなければ、生き残れないからです。
 また、もちろん、相談を受けた際に、具体的な注文を付ける事が出来るのは編集者だけであるのを強調するのは忘れません。作品を買うのは編集者であって、読者の意見は(時には重要であるケースもありますが)自己の趣味を全面に押し出した物であり、評論家の意見はさらに自分勝手なものだからです。

 さて、税金対策ですが、梅原さんにはぜひ対策をお願いします。
 何もこれは「外車を買え」とか「豪邸を建てろ」とか、無駄金を使う事を進めているわけではありません。
 百万部クラスのベストセラーがあれば、生きて経費で「サイファイ大賞」を設けられるでしょうし、奢ってもらうにも気が楽です。経費で落ちますから(青山が金沢行くような事があったら、高い鮨奢ってください(笑))。
 梅原さんがどのように税金の処理をなさっているか判りませんが、青山は従前、申告時期にレシート、領収証を整理して、生命保険、書籍、文具、通信費、交通費、接待交際費、家賃、これにまつわる光熱費など、控除、経費として算出できる物を選び出しまていました。
 これをワープロソフト(表計算を使うまでもありません)でPCに入力してそれぞれの項目ごとに総計を出して、税務署で相談して提出していました。

 前段の書簡にも書きましたが、一昨年、この段階で税務署員と大喧嘩し、前回から(ワープロソフトで表を作るまでは同じですが)税理士さんに郵送して処理していただくようにしました。

 税理士さんによりますと、税理士の作業はいろいろなやり方があって、青山のように表まで作るのは顧客がかなりの作業を持っている部類にはいるのだそうです。
 以下、税理士さんからのメールを引用します。

|会計事務所を有効に使う方法はいくつかあります。

|(1).全部お任せ方法
|(2).ある程度お任せ方法
|(3).90%を自分で行ってしまう方法(青山先生はこれに該当します)

|当然、(1)が一番料金がかかるわけですが
|税務行政や会計事務所の内側を知っている
|スタッフとしては、(2)を使う事が最も効果的で
|あるような気がします。

|(2)の主な方法は、たとえばエクセルのシートを使い、
|日付、金額、支払先、何に使ったか、を一覧にして
|会計事務所に転送するのです。
|(色々考えないで入力のみして下さい)

|よろしかったら先生用のエクセルシートをご送付します
|ご連絡下さい

|戴いたシートを基に会計事務所としてはプロの目でみて
|経費になるかどうかの判断をし、決算書を作成します。

|この方法が一番時間もかからず税金を安く出来る方法です。

 ぼく自身もこの方法を推薦されエクセルシートを受取りましたが、残念ながらエクセルを持っていませんし、今年は過渡期と言うことで、来年以降になるでしょう。
 一方、(1)に触れられているように、税理士が何でもかんでもやる、という方法もあり、領収証、レシートの類を毎月、整理しないままで税理士に送付するのだそうです。これですと領収証の整理から、どれが経費として通用するかまで、すべて税理士が判断して申告してくれるのだそうです。その代わり、月々相応の額の費用を支払わなければなりませんが、税金を収めるよりは廉価ですし、もちろん、税理士費用も経費として計上できます(税理士事務所によりますが年間、三〇万〜百万程度だそうです)。
 これですと税理士が節税対策も考えた上で書類を作ってくれるので梅原さんにもいいのではないでしょうか? 少なくとも、税務署に出向く手間は省けます。

 それと、節税の方法として寄付する、という手があるそうです。
 これはご本人に確認したわけではないのでおおやけにはできませんが【と言うわけで、ちょっと削除】

 梅原さんも、先日、推理作家協会報にジャンル分けに付いての投稿をなされていましたが、どうです? 推協に限度額内の寄付をなされて見ては。推協も経営が苦しいらしいですから、受けると思いますし、また、発言権もあがるかもしれません(半ば冗談ですが、寄付は断わらないでしょう)。

 お話しかわって
 作家の阿部陽一さん(乱歩賞受賞者)への返信もホームページに掲載いたします。
 青山としては取り立てて言及する部分はありませんが、推理作家協会報に掲載された原文を読んでいない人には判りづらいのではないかと思います。必要であればフロッピーでいただければ、原文をホームページに公開します。

 なお、以下に会計をお願いしている税理士事務所のアドレスを記します。担当の**さんは***さんのみならず、ぼくや***さんも担当なされている方です。

【会計事務所のアドレス 略】

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