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梅原氏への返信1999年12月1日
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 梅原克文様
1999.12.01


 お会いしたのは三年振りですか! そんなになっていたとは、意外でした。三年前と言うとお互いデビューして数年たち、職業作家として食って行けるのでないか、そんな目処がついた時期であったように思えます。ついこないだの事のように感じていたのですが、三年が短い期間と感じられるとは年歳を取ったものです。やなジジイへの道も近い。

 まずは『カムナビ』の増刷おめでとうございます。さっそく拝読させていただきました。同業者として気になる部分はあったものの(他意はありません。他人の作品に気になる部分が出て来るのは、当然です)、その日の朝に読み始めて、夜には読み終わっていました。

 六週で六万九千、羨ましい限りです。もっと数字が延びるのではないかと予測していましたが、将来的に文庫化も見こまれますし、まだこれからでしょう。

 山村正夫さんの逝去について、偲ぶ会が計画されていると、うかがっています。ぼくの近くに山村さんにごく近しい方がおりますので、日時が決ったらご連絡します。

 以下は26日付の手紙に対する返信です。

 実はぼくはいまちょっと苦笑しています。
 そろそろ、ああいった***連中の言葉に耳を傾けるのはやめましょうよ。相手にするだけ時間の無駄です。
 ぼく自身は「自作を誉めている評論」以外には目を通さない事にしています。青山作品はそれほどの部数が刷られているわけでもなく、注目度も低く取り上げられる回数は少ないのですが、原則はそう変わらないでしょう。
 ぼく自身はいわゆるコアなSF作品の読者であり、かような作品を好んでいますが、それと商業作家としての成功は別である、と捉えています。
 確かにSF作品を至上のものとして信奉する人たちがいます。これは何度も繰り返しましたが、その気持ちは判るものの(青山は軽度のイデア主義者です)サティアンの内部になにを言っても無駄と理解しています。
 評論家は評論家で職業的な立場があるでしょう。編集部から取り上げよ、と作品を指示される場合。あるいは世人に多く読まれている作品を対象としなければなりません。ですが、それとは別にかれらの意見を表出する自由もあるはずです。その評論家がイデア至上主義であれば商業的価値に目を向けるはずもありません。***は死ぬまで***なのです。

 一方、梅原さんもインターネット上に流れる「カムナビ」の評価に目を向けてやってください。七万近くの売り上げを誇る作品ですので、無視されるはずはありませんが、いわゆる「SF関係者」の下した評価は幸か不幸か、芳しくはありません。
 これはいわゆるSF関係者が、いかに頑迷であるかの証左であると捉えています。

 大倉氏の意見についても似たようなものだと判断します。ぼくは大倉氏の一文に目も通していませんし、同氏が何者か知りません(ひょっとしたら知り合いである可能性もありますが)。至極まっとうな人物かもしれません。ですが、まったく違ったパラダイムに住む者が特定の事物を同じラインの上に立って評価する事はできないでしょう。

 以前、ぼくは『カムナビ』の出た後のSF界の反応がどうなるか、楽しみであると言いました。いま、その楽しみを味わっています。予想通りと言えば、予想通り、意外といえば意外な反応に安心したような、飽きれたような感覚を抱いています。

 さて最後に、一言、意見を。
 大倉氏との論争の舞台について梅原さんはSFマガジンを挙げていますが、現実問題としてページを取れないでしょうし、なにより原稿料が安すぎます。どうせなら、もっと大きな出版社の文芸誌の方が儲かるでしょう。
 では。

 青山智樹


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