|top|挨拶|map|梅原氏|梅原氏|自分本|引出し|おもちゃ|忘れたい|掲示板|ワープ||料理|


 梅原氏からの手紙2000年08月28日

Page bottom 

 青山 智樹 様
2000・8・28

 お手紙、拝読しました。

************************************

 まず、あらためて、一般人向けに書いておきたいことがあります。
 私はインターネットをやっていないのです。
 青山氏との往復書簡も、文書ファイルをフロッピーディスクに記録し、それを郵送しているのです。
 私としては、青山氏だけを相手に議論する方が楽だからです。インターネット上に並んでいる意見に、私が一々反論していたら、時間がいくらあっても足りないのは明らかでしょう。
 「どうしても梅原克文の言うことが気に入らない」という人は、名誉毀損などで訴訟を起こせばよろしい。それなら私も受けて立ちます。
 しかし、そんな人は現れないでしょうけどね(笑)。

 実は、先日も旧友から「電子メールのアドレスを教えてくれ」という手紙が来ました。私が発しているメッセージが、インターネット上で読めるものだから、私がネット通信をしているものと勘違いしたのです。

************************************

 また、Q&Aをやりましょう。

○青山としては、「評論家は寄生虫に等しい存在である」と表するだけで、「大人の義務」を果たして、相応の警告を発しているつもりです。

A:それでは警告になっていません。SF関係者たちのどういう点が危険なのか、何一つ具体的な説明が成されていないからです。

 私などは以前に、このぐらい書きました。
 「SF評論家を信用するな! あいつらはオウム真理教だ! ライフ・スペースだ! 法の華だ! 君たちを貧乏地獄に引きずり込む悪魔だ!」
 若者たちには、このぐらいの言葉を並べてやることで、やっとSF関係者たちの危険性が伝わるのです。
 寄生虫?
 そんな言葉で、青山氏は警告したつもりですか? それは「警告」ではありません。せいぜい「軽蔑」です。
 警告とは、以下のような言葉です。
 「SF関係者は、若者たちを貧乏地獄に引きずり込む悪魔だ!」

 青山氏は、やはりSF関係者たちを強く攻撃するような言葉を、できるだけ避けたいのです。

 たぶん、この感覚の違いは青山氏と、私の経歴の違いでしょう。
 青山氏はSF大会に昔から関わっており、SF関係者たちの友人知人が多いからでしょう。それに青山氏の性格のやさしさも関わってくるのでしょう。

 私はSF大会には関わったことがないし、SF関係者たちとの交流もほとんどないのです。その上、私は屁理屈をこねまわす人種が大嫌いです。
 しかも、私は、SF評論家たちの言うことを信じて、「超メタ言語的な小説」を書いていた時期が二年間もあったのです。その後もなかなか悪影響が抜けず、完全に洗脳が解けるまでの時間を勘定に入れたら、四年間ぐらいを無駄にしてしまいました。
 今の私の心境は、「上九一色村のサティアンに二年間、閉じこめられて、その後も後遺症に苦しんだ元オウム信者の気持ち」です。

 たぶん私の胸中で煮えたぎっている怒りは、青山氏には理解できないでしょう。また、理解してもらえなくても構いません。
 私と青山氏は、これだけ意見が違う、ということが、一般人に伝われば、それでいいでしょう。

○税金対策について。

A:相変わらず、何も考えていません。
 妻子がいない人間は、やはり金銭感覚が鈍るようです。何しろ預金が全額、自由に使えますから。

○推理作家協会の会報に投稿した原稿も、インターネット上で公開するべきか?

A:公開しても、しなくても、どちらでもいいです。
 というのは、今まで私が往復書簡で書いてきた内容と、大して違いはないからです。
 一応、今回のフロッピーディスクには記録して、郵送しましょう。
 後はお任せします。

 その他は細かいことばかりですから、特に言及はしません。

************************************

 アニメ雑誌を立ち読みしていたら、気になるタイトルを見つけました。
 何と「サイファイハリー」!
 10月からテレビ朝日系で放映するアニメーション番組だそうです。物語内容は、現代を舞台に、超能力を持つ少年ハリーを主人公にした作品です。
 ううむ。「サイファイ」という言葉の意味をよくわかっていて、タイトルに使っているではありませんか!

 これの脚本や制作は、飯田穣治氏。深夜のテレビドラマ「ナイトヘッド」(これも舞台は現代で、超能力者が主人公でした)や、映画「リング」シリーズの一本などを監督した人です。
 実は、拙作の短編「アルジャーノンに菊の花を」は、テレビドラマ「世にも奇妙な物語」で放映される予定がありました。その時、テレビ用の脚本を書いてくれたのが、他ならぬ飯田穣治氏だったのです。ところが、「特撮に金がかかりすぎる」という理由で、制作中止になりました。残念。
 というわけで、私は飯田氏とお会いしたことはないですが、「袖をすり会うぐらいの縁」はあるのです。

 たぶん、飯田氏は、私が「サイファイ」という新ジャンル名を提唱していることを、インターネットを通じるなどして、知ったのでしょう。
 で、さっそく利用するつもりになったのでしょう。
 飯田氏には、私から「感謝します」とメッセージを送りましょう。また、新番組の成功もお祈りします。

 しかし、キャッチフレーズではなく、タイトルにそのまま使うとは!
 やられた!
 私も見習って、いつか「サイファイ×××」といったタイトルの作品を発表します!

 今後、こんな風に少しずつ「サイファイ」を使う人が増えていくのでしょう。
 そして二〇年ほどかけて、日本でも定着するのでしょう。
 何にせよ、私以外に「サイファイ」を使ってくれるプロ作家が現れてくれて、嬉しい限りです。

(しかし、富山県には、テレビ朝日の直系のテレビ局がないのです。「サイファイハリー」は、こちらでは例によって、一年遅れで放映というケースかも)

************************************

 K1のアンディー・フグ選手が急病で亡くなりました。
 私にとっては感慨深いものがあります。K1ファンとしても、それ以外の意味でも。
 何しろ私案の「SFをやめて、サイファイを立ち上げる」も、ヒントは「KARATEやKICK-BOXINGをやめて、K1を立ち上げたら、大成功した」という事実から得たものです。
 また、96年から「K1」は富山でも放送するようになり、その年、アンディー・フグ選手が優勝を飾っています。ですから、フグ選手の勇姿と気迫は、私にとっては特に強烈な思い出なのです。
 フグ選手のご冥福をお祈りします。
 あなたのガッツ溢れる闘いぶりは、永遠に賞賛されるでしょう。
 合掌。

 では、また。
      草々



Page top 
|top|挨拶|map|梅原氏|梅原氏|自分本|引出し|おもちゃ|忘れたい|掲示板|ワープ||料理|