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 手に取るように物理学がわかる本

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 2004年12月08日、かんき出版より発売

 インターネット販売はbk1アマゾン

 大型書店の「自然科学系解説書」の棚に置かれています。
 bk1では即日配達。アマゾンでは2〜3日。かんき出版の直販もあります。

 序. 科学ってなに?
 まず最初に「科学」とはなんでしょう? 一口に括ってしまうのは難しいのですが、一般的には、いわゆる「理科」に類するものだと考えくれて構わないでしょう。言葉はお聞きになった事はあるとは思いますが、他にも「社会科学」なんて分野もあります。理科は「科学」、特定する場合は「自然科学」と呼ばれます。
 社会科学の社会は人間が作り出した物が対象ですが、自然科学は自然、つまり人間が居ようが居まいが関係なく存在する「自然」がどうなっているかを知る学問なのです。
 本題に入る前にもう一つ。
 いま、「学問」と書きました。「学」です。「論」じゃないです。
 論がつく言葉として「議論」とか「資本論」とか「宇宙論」とかあります。議論という言葉からも判りますように、要するに結論が出ていない物が「論」で、出ている物が「学」と、例外はありますが、大まかに捉えておいてください。
 それと科学が学であるための重大な要件がもう一つあります。それは「体系化されているか、いないか」です。
 体系化。これもよく分からない言葉ですね。例を挙げてみましょう。
 皆さんのうちに水道があるはずです。栓を捻れば水が出ます。誰だって知っています。ですが、これで水道を理解した事になるのかというと、どうでしょう?
 家の外まで水道管が来ていて、水道管の向こうには浄水場があって、さらに水源地があってと言う所まで理解して初めて水道というシステムを体系的に理解した、と言えるのです。
 学問全てに置いて言えるのでしょうが、体系的に理解する事が理科では特に重要です。そうでなれば知識を断片的に詰めこんだだけの丸覚えになってしまいます。欲しい物がすぐに取り出せない、ぐちゃぐちゃに衣類を詰めこんだ段ボールのような物です。
 もし、下着なら下着、靴下なら靴下とキチンと整理してあればいつでも好きなように使えます。整理して理解する、これが科学の重要なポイントです。

 さあ、では始めましょうか。
 最初は物理です。

§物理とは何か?
 物理って、なにを考える教科なの?

 物理、嫌な思い出のある人も多いでしょう。
「昔、高校で物理を教えていたんですよ」
 ぼくがそう言うといまでも一歩、後ろに引く人が絶えません。
 でも、その前にちょっと待ってください。物理ってなんでしょう?
 「国語」とかだったらすぐ何をやるのか判りますよね。理科でも「生物」とかでしたら、何となくなにをやるのか判ります。
 物理、物の理(ルビ ことわり)という意味なんだそうですが、どうもピンときません。もうちょっと詳しい書き方をしてある本ですと、物の動きやふるまいを窮める、なんてありますが、どうも一言で表すのは無理なようです。
 ただ、現実的な内容があるのでこちらを参考にしてください。
 ちょっとこの本の目次を開いてください。実際的には「物に力を加えたらどうなるか?」(力学)とか「加えられた力をどうためるのか」(エネルギー)「電場、磁場、電流」(電気)、「波はどう伝わるのか」(波動)「原子の中はどうなっているのか」ぐらいが、物理で扱う内容です。
 本当は量子力学とか、相対論とか大学の範囲になる部分や、化学とどう違うの? みたいなグレーゾーンもありますが、具体的には目次の項目だと考えてください。
 さて、物理というのは学校で習う教科の中で難しいという印象がもたれがちです。
 ぼく自身は物理というのはそう難しい教科だと考えてはいませんが、世に「難しい」と受け取らせている理由が二つあります。
 一つ目は感覚的に理解しづらい部分。
 たとえば算数で1+1=2と示す時「リンゴが一個あります。もう一つリンゴを持ってきました。リンゴは全部でいくつでしょう?」
 2個です。
 誰だって判ります。
 ですが、物理ではこれに相当するやり方ができない。ないしは難しい。

 次に物理を難しく捉えさせがちなのが「数式」です。数式とは言ってもそんなに難しい数式は使っていないのですが、これを覚えなればならない、という強迫観念が「難しい」と思わさせているのです。覚える必要はほとんどありません。体系的に理解してさえいれば頭に入ってきますし、自分で導き出す事だって出来ない相談じゃありません。

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