★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 第52号 ゲシュタルト体験 vol.2 (050930)  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 「やっぱり四十歳っていうのは重いな。今がうまくいってるとか、 いってないとかを越えて重いな」  と言うと、それにも彼は同意した。  こういうことを感じるようになったのは、二年くらい前の、ぼく 自身が三十九歳になったあたりのことだと思う。その頃、自分より 四、五歳年上の知り合いを見ていて「生きているということ」の重い ところを急に感じるようになった。というか、「生きているということ」 の重いところを急に自分のこととしても感じるようになった。                    『十四歳…、四十歳…』 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ こんにちは。 ちょうど一ヶ月ぶりの発行です。 一、ニ週間に一回というのは叶わなかったけれど、まあこのへんで。 ゲシュタルト体験を書こうと思うけどなかなかどう書き始めていって いいものやら迷うわけで……。 その後、自分のなかで何が変わったか。 いちばん感じるのは、自分の今の気持ち、心の状態に、ちょっと距離を 置くことができるようになってきた、 という気がします。 いま在る自分をある程度客観的に見れるようになってきた。 いや、客観的っていうのはたぶん違う。 ほんとの客観なんてこの世界に存在しないと僕は思うわけで…、 あくまで主観しかなくて、その主観から出発して客観に近づこうとする ような、 と、ちょっとずれちゃったけど、 もうひとりの自分が自分を見ている。 これも違うなあ。 状況に飲み込まれずに、ちょっと一息つけるようになった。 んんー、そんな感じです。 これって言葉にすると、なんだただそんなことか、となっちゃうんだけど、 これが意外と難しい、というか少なくとも以前の自分には難しかったんです。 状況に飲み込まれずに、ちょっと一息ついて、いまの自分の心の状態を 意識的に見つめてみる。 そうするとある程度冷静になれ、どうしたらいいかが見えてきやすい。 以前の自分は、状況に飲み込まれて自分の内なる世界に閉じこもってしまう。 その内なる世界で堂々巡りをし、妄想が膨らみその妄想がどんどん巨大化 していく。 そんな感じだったのかなあと、いまになってみると思います。 自分のなかに怒りが湧いてくるときを想像するとわかりやすい。 ちょっとした反発、怒りが、自分のなかに湧いてきて、 それが外の世界に向かえばまだいいのだけれど、 内にこもって外観を遮断してしまって、もんもんと怒りが体のなかを 駆け巡り、自分をなんとか正当化しようとする。 そんなときの自分の体はどこかしら力が入っている。 ときどき息を止めて、その力をどんどん増幅している。 そのことに気づいたとき、 フッと力を抜けるようになった。 なんでわざわざこんな自分が疲れるエネルギーを使い続けていた んだろう、と。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^  人は、信念(思考回路)を持つ動物である。ただ、信念というのは、 そのままずっと継続できるものではない。信念を動かないように ロックする必要がある。ロックをしなければ、新しい体験や出来事 が次から次へと押し寄せてきて、信念は新しい波に洗われるか沖の 方に押し流されてしまうだろう。  その信念(思考回路)をロックするには身体を使うのである。身体 をロックして信念が身体から逃げないように固めるのである。背中の 筋肉を緊張させたり、くちびるを噛んだり、息を止めて身体の中の 記憶としてロックするのである。       『エンプティチェア・テクニック入門』(百武正嗣 著) ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ●執筆後記● オウム・シャーンティ・シャーンティ・シャーンティ それではまた、次号で。 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ ) を利用して発行しています。 ★「ぴょんかつ」の登録・解除は 『ぴょんちゃん倶楽部』(http://www.din.or.jp/~akama/)か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) で各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。勝手に拡散おねがいします。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第52号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆