★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 『カンバセイション・ピース』増刷増刷記念 第47号 コンステレーション(8/31)  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^  しかしそのくせに「木のせい」という言葉をずうっと信じていた。 奥の黐木は幹から五十センチ間隔ぐらいであっちこっちにY字に枝が 広がっていて、いまでは枝と枝の隙き間に入るのはひと苦労に見える が、まだここに住んでいた幼稚園の頃はこの木の枝の中にうまく体を はめて長い時間すわっているのが好きで、そうしているとよく空耳が 聞こえた。空耳は家の中で一人で遊んでいたときにも聞こえて、いつ も「××だよ」「××しな」という程度の短いものだったので、そば にいる母や伯母に「いま何か言った?」と訊くと、「きのせいだよ」 と言われるので、それを「木のせい」という意味だと思っていたんだ と私は言った。              『カンバセイション・ピース』 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ぴょんかつ、6ヶ月ぶりのごぶさたです。 6ヶ月のあいだにも火星はこんなにも近づいてきちゃったけれど、 保坂さんとも三度会うことができました。 6/29江ノ島で、8/4青山ブックセンターで、8/23湯島天神で。 いままで、「ぴょんかつ」に保坂さんの名前を使わせてもらって いながら6/29に初めて再会することができました。 って初めてなのに再会のはずはないんだけど、 なんかじぶんのなかでは再会って気分。 それぞれのイベント面白かったのだけど、 きょうはいちばん最近でもあるし、湯島天神でのことをちょっと。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 【コンステレーション】 (星辰の)位置関係、星座、(天空における)星座の位置、 (要素・条件・状況などの)組み合わせ、(複合した)情勢、 布置、めぐり合わせ、 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| そのイベントは佐内正史さんという写真家のスライド上映会で、保坂 さんはそのゲスト。 湯島天神の和室に100人ぐらい入ったのだけれど、 あとで知ったけどそのなかに宮沢りえもいたらしい。 なんか不思議といえば不思議なイベントで、湯島天神という空間もそう だけど、 基本的には佐内さんの写真集『チェアーの夏』の写真をスライドで、 ガシャ、ガシャ、っと映していって、そのあいだなんか怪しげな効果音 や佐内さんの楽器生演奏(?)が流れていて、 佐内さんと保坂さんの、トークというのか会話というのか、 ぽつりぽつりと。 例えば、 ほさかさん「あのさー、関係ないけどスライドって一枚一枚ピント合わせ       るもんなの」 とか、 動物園で撮ったという写真で、 さないさん「犬です」 ほさかさん「おおかみじゃん」 とかとか。 保坂さんは『カンバセイション・ピース』の何箇所かを朗読もした。 そのあいだもスライドはガシャ、ガシャ、っとどんどん映されていき、 あまりこの一枚をじっくり観る、ということはなく、 この写真は、とかいう話になってそこから話が発展していっても どんどんガシャ、ガシャ、っと。 なんかそんなイメージで、 で、こう書くとなんかつまらなそうなイベントだったようにも思われる かもしれないんだけれど、 なぜかめちゃくちゃ面白かった。 というかこれはなんなんだろう、 スライドがガシャ、ガシャ、と機械的に流れていき、 そのスライドに合っているのかいないのかが微妙なBGM、 それにぽつりぽつりと、時には少し長々と佐内さんと保坂さんの会話。 スライド、音楽、会話、 その三つがそれぞれひとつずつだけでは それほど面白くはないんだろうけど、 三つ組み合わさって、絶妙とまでは言わないけれど危うい微妙な 面白さで。 ガシャ、ガシャ、っていうスライドの音がなんかいつまでも頭に残って るんですよねえ。 ●執筆後記● あー、女子マラソンもうすぐゴールだけど、はやく今日中に 「ぴょんかつ」発行しないと廃刊になっちゃう〜 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★『生きる歓び』文庫化http://www.k-hosaka.com/ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )と E-Magazineを利用して発行しています。( http://www.emaga.com ) ★「ぴょんかつ」の登録・解除は 『ぴょんちゃん倶楽部』(http://www.din.or.jp/~akama/)か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) 『E-Magazine』(マガジンID:akama) のそれぞれで各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。勝手に拡散おねがいします。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第47号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆