★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ あららら〜 なんと半年ぶりの発行だぁー   でも ぴょんかつ はまだまだ廃刊しませんよ〜 第43号 たるに時間の流れる(6/27)  ================================================================  これでしばらく子猫の世話にかかりっきりになることが決まり、その 間自分のことは何もしない。できたとしても私はしない。大げさに聞こ えるとは思うが、自分のことを何もせずに誰かのことだけをするという のは、じつは一番充実する。                    『生きる歓び』 ================================================================ ごぶさたしておりま〜〜〜す。ほんとにほんと。。。 日常の慌ただしさと仕事の徒労感から発行が滞ってました〜 どーもおひさしぶりです。 //////////////////////////////////////////////////////// ★自分が親になるなんて    ほんとのところでぼくは想像できていたのだろうか★ //////////////////////////////////////////////////////// 親になってみてもう半年が過ぎ、おかげ様で息子の至流(いたる)もすく すくおおきくなってます。 まー、疳がつよいというのか、寝ない、泣く、抱いててあげないと寝な い、寝てもすぐ目を覚ます。 と、ほんとに手のかかる子で、でも人一倍愛想はよくて、知らない人で もすぐに笑い顔をつくり、けど抱かれるとすぐに泣き出し、夜は母親が 抱かないとぐずってどうしようもない、というような日々が続いていま す。 けど親ばかじゃないけど、たる(至流)は、同じごろの他の子供と比べて も泣いたり笑ったりはしゃいだりと表情が豊かで、感情も喜怒哀楽があっ て感覚が鋭いかもしれない、ってやっぱりこれは親ばかだろうか。 こういう子供が大きくなるとどんなふうになるんだろうかとある意味楽 しみなところがあって、それは親としての立場からというのもあるけど、 客観的にそういう子供がどう成長していくかという興味もあるし、 けどやっぱりただ客観的な好奇心というよりは親としての視点からとい うのがある程度あるんだろうなあというか十分過ぎるくらいそっちのほ うが大きいのかもしれないけど。 人生というのは不思議なもので、というか不思議でもなんでもないのだ けれど、 不思議というんじゃなくて、そう wonderful。 人生というのは wonderful なもので、 自分が親になってみて、いろいろと自分が変わる。 それは親の自覚とかそういうのではなくて、大げさにいうと世界の見方 がちょっと変わる。 というかいままで見えてなかったものが見えたり、いままで感じなかっ たものが感じられたり、 散歩を楽しめるのもそのひとつで、 散歩といっても『季節の記憶』のような自然があるわけではなく、近所 の小さな街中や用水沿いをぶらぶら子供を抱きながら休みの午前中に歩 くだけなのだけれど、 ゆったりぶらぶら、熱帯魚屋で魚をみたり、電気屋に寄ったり。。。 たぶんひとりでもそういう時間を楽しめる人はいるのだろうけど、 ぼくはなかなかできなくて、 ひとりのときほど、時間を効率的に使ってできるだけ能率的に用事を済 ませたい、とくに外に出たときはそうしたい、という気持ちのほうがつ よく、 そんなゆっくりとした時間で外を歩くのは、ある意味ひとり旅で知らな い街中をぶらぶら歩く感覚に似ていて、だからいつも住んでいる近所で も、あっこんなところがあったのか、というような発見もあり。。。 親になってはじめて親の気持ちがわかる、というけれどほんとにそうで、 といっても単に想像力が欠如していただけともいえるのだけれど、 自分の親が自分をどんな気持ちで育ててくれたのだろうとか、 ほかの見ず知らずの親達の気持ちまでちょっと垣間見れるような気にも なり、親から子へと綿々と繋がっていく社会という構造もなんか実感で きるようでもあり。 最近のモットーは、できるだけいらいらしないこと。 あれもしたい、これもしたい、あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、 でも子供がいると外に出かけて用事を済ませるにしても、途中でぐずっ ちゃったり、ミルクの時間だ、オムツも換えなくちゃ、 と、なかなか予定どおりにはいかない。 ぜんぜん効率がよくない。 でももともと人間は効率のために生きてるのではないし、 効率的に、というのはある意味資本主義によってぼくたちの体に染み込 ませられてしまった悪い部分ともいえるし、 ましてや子供を育てることと効率は、全然相容れない。 でも仕事ではけっこうイライラしてストレス溜まっちゃうんですけどね。 まあ、そんなこんなで 突然 wonderland に現れた一つの小さな命によって自分の世界が拡がっ ていくというのはやっぱり人生は wonderful 。 //////////////////////////////////////////////////////////// ★そんなときに、ふと、あっそうか、と保坂さんの思いが      ほんとのところでわかったような気がしたのでした★ //////////////////////////////////////////////////////////// 「理解する」というのと「実感する」というのはやっぱり大きく違う ような気がして。。。 実感してわかったときというのは、一気にパァーっと繋がりが見えて、 そうか、なるほどー、なんて思うのだけれど、 なにがなるほどなのかというと論理的に説明できるようでできない、 というか論理の使い方が上手ければ説明できるかとかいう問題ではな く、実感は結局感覚だから、実感を論理である程度説明することはで きるだろうけど、それは論理であってけっして感覚そのものではない のでぇー、、、 『季節の記憶』のクイちゃんのモデルは猫のチャーちゃんだということ。 『季節の記憶』を読んだひとが、現実の保坂さんにも子供がいると思っ てしまうこと。 保坂さんの猫に対する愛情の真摯さ。 これらのことはもちろん理解していたつもりだったのだけれど、 それが自分が子供をもつことになって 初めてほんとに実感としてわかることができた。 保坂さんの魂に一瞬シンクロすることができたような気がした。 というのはちょっと大げさかもしれないし、勝手に魂にシンクロされ た保坂さんも困っちゃいますよねえ。 でもまあそんな感じだったのでした。 とまあ、ひさびさの今回はこのへんで。。。 ●執筆後記● 「ぴょんかつ」こんなにこんなに発行せずにお待たせしました〜 発行はしなかったけど、「ぴょんかつ」のことはいろいろと考えて ました、はい。 自分では勝手に「ぴょんかつ」はライフワークだと思ってるので、 これからもいつ出るかわからない不定期発行ですが、どうかよろしく お願いしま〜す。 とりあえずは100号めざして。。。 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★わ〜るどかっぷもおわっちゃいますねー http://www.k-hosaka.com/ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ★「ぴょんかつ」では読者の皆さんのご意見・ご感想・投稿などを大募集 しております。 出来る限り返事もかいていきたいと思っています。 いただいたメールはこちらで勝手に「ぴょんかつ」にとりあげさせてもら う場合もあると思います。もしとりあげられるのが嫌な場合はその旨お書 き添えください。 出来れば、公表してもいい名前(本名なりハンドル名なり)を書いて頂け ればうれしいです。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp (まぐまぐから配信された方は、このメルマガに「返信」すれば  akama@din.or.jp宛に届くみたいです) ★ぴょんちゃん倶楽部もよろしく。ぴょんかつ掲示板もあるよ。         (http://www.din.or.jp/~akama/) ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )と E-Magazineを利用して発行しています。( http://www.emaga.com ) ★「ぴょんかつ」の登録・解除は上の『ぴょんちゃん倶楽部』か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) 『E-Magazine』(マガジンID:akama) のそれぞれで各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第43号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆