★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ いつまで続く?『残響』文庫化記念  「ぴょんかつ」もたまには今年だけ日刊化!? 第40号 客観的理想主義(12/29)  ==============================================================  人間が百人いれば百通りの考え方があるなんて言うけれど、きっと 本当はそんなことはなくて、人間が百人いたって二十通りか三十通り ぐらいの考え方しかないと早夜香は思う。百人いたら百通りあるなん て言ってたら、世界中に何十億人いるから何十億通りの考え方がなけ ればならなくなってしまうけれど、そんなことあるはずない。                                                    『残響』 ============================================================== こんにちは〜 しばらくあいちゃいましたが、、、 え〜、え〜。。。 途中書きかけだったのがずっとそのまんまになってて・・・ で、前回はちょっと小学校のときのH先生のはなしをだしたので、 きょうは高校のときのN先生のはなしを、 と思ってま〜す。 ●倫社の授業で● N先生は高校のときの倫社の先生でした。 あっ、でももう倫社っていってもそんな科目知らない人も多いかも。 倫社は倫理・社会の略でして、いまは倫理という科目と現代社会と いう科目に分かれてるのかな? で、ぼくのころはまだ共通一次試験というものがあって、 社会は二科目選択で、ぼくは世界史と倫社をとった。 そのころ、世界史と倫社の組み合わせは必勝パターンといわれ、 いちばん楽だったのです。 N先生の授業はけっこう睡魔が襲ってくることがおおくて、みんなも ぼくもよく寝てたことが多かったのです。 でもそんなうつろな朦朧とした状態で、神経は寝ながら耳からはN先生 の授業が聞こえてくる。 そうするとときどき、 おっ、あっ、なんかおもしろそう。 って感じになって、目が冴えて授業を真剣に聞き入る、ってことが しばしばでした。 実際このN先生、教科書を使うことはほとんどなく、黒板にまるや 矢印を書きながらえんえんはなしてるのですが、結構人気あったみたい で。 何年か前に定年退職したのですが、ひとづてに聞いたはなしでは 最後の授業は卒業生とかがいっぱい聴きにきて、教室が立ち見でもう 満員だったらしいです。 ●ディルタイ「世界観の研究」● そのN先生の倫社の授業で今でもはっきり覚えているのが、19世紀の ドイツの哲学者のディルタイの『世界観の研究』のはなし。 天才バカボンに例えてて、それがよくできてるからなぜか記憶に残っ ちゃってるんです。 ディルタイは世界観を三つに分類した。 自然主義、理想主義、客観的理想主義、です。 で、天才バカボンというと勘違いしちゃいそうだけど、 バカボンは子供のほうで、おとうさんはバカボンパパなのです。 実際の天才バカボンには存在しないけど、このN先生のはなしには、 バカボンのおじいちゃんも登場してきます。 ●ここからN先生のはなし● ある日バカボンが寝坊した。 それを見たパカボンのおじいちゃんがバカボンに言った。 「いつも寝坊ばかりして駄目じゃないか。おじいちゃんを見ろ。 ちゃんと毎朝5時には目を覚ましてるんだぞ。気持ちがたるんでる から寝坊なんてしちゃうんだ。気持ちを引き締めて早起きするよう にしなきゃ駄目だぞ」 それに対してバカボンは、 「おじいちゃんは年寄りで高血圧だから早起きしようと思わなく ても自然と目が覚めてしまうだけなんだよ」 と、反論する。 おじいちゃんは、 「何を言うか。おまえは怠け心があるから寝坊するんだ。 絶対早起きするんだ、という気持ちがあればできるもんだ」 「そんなことないよ」 と、バカボンとおじいちゃんがやりあってるところへ バカボンパパ登場。 「ふたりとも待て待て。 おじいちゃんは早起きして庭の手入れや散歩することで 健康のためにいいし、 バカボンが寝坊するのは、寝る子は育つ、とも言うから いっぱい寝てどんどん育てばいい。 おじいちゃんは早起きし、バカボンは寝坊してよく寝る。 ふたりともそれでいーのだ。 そう、それでいーーのだ」 チャンチャン。 ということなんですが、 ここで バカボンの立場が自然主義。 おじいちゃんの立場が理想主義。 バカボンパパの立場が客観的理想主義。 ということになるわけです。 「それでいーーのだ」は客観的理想主義なのです。 だからどうだってことはないけど、 なんか面白いでしょ。 20年くらい前のはなしでも、なんか妙に記憶に残ってて。。。 ●執筆後記● しばらく発行できなかったのは、公私ともに慌ただしくて。。。 おかげさまで、12/10にわたしも初めて父親となりました。 あちゃぁ〜、どうなるんでしょう。 とりあえず「ぴょんかつ」は大晦日まで日刊で。 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★保板でもありがとうございま〜〜〜す http://www.k-hosaka.com/ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ★「ぴょんかつ」では読者の皆さんのご意見・ご感想・投稿などを大募集 しております。 出来る限り返事もかいていきたいと思っています。 いただいたメールはこちらで勝手に「ぴょんかつ」にとりあげさせてもら う場合もあると思います。もしとりあげられるのが嫌な場合はその旨お書 き添えください。 出来れば、公表してもいい名前(本名なりハンドル名なり)を書いて頂け ればうれしいです。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp (まぐまぐから配信された方は、このメルマガに「返信」すれば  akama@din.or.jp宛に届くみたいです) ★ぴょんちゃん倶楽部もよろしく。ぴょんかつ掲示板もあるよ。         (http://www.din.or.jp/~akama/) ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )と E-Magazineを利用して発行しています。( http://www.emaga.com ) ★「ぴょんかつ」の登録・解除は上の『ぴょんちゃん倶楽部』か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) 『E-Magazine』(マガジンID:akama) のそれぞれで各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第40号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆