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保坂和志拡散マガジン
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略して『ぴょんかつ』
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第4号(11/10)
「私、ヤクルト・スワローズの味方です」
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みなさんこんにちは。
今日はプロ野球のファン心理みたいなものについて拡散していきたいと思い
ます。
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◆はじめに◆
作品を読んでいる限りでは、ある特定のプロ野球チームのファンであるような
人には見えない(?)保坂さんだけれども、横浜ベイスターズのファンでもある
ようであり、ただ、プロ野球チームのファンになるという心理は、理解できない
ひとには理解できないものらしく、かといってファンである本人がなんで自分は
そのチームのファンになったのかと自問してもなかなか正確に答えるのは難し
いかなとも思われ、ちょうど日本シリーズも終わったことだしこんな話題はどう
かと思い取り上げてみました。
◆私の場合-ヤクルトファン◆
わたしはヤクルトファンです。
というほど熱狂的なファンでもないんですけど。
いつ頃からファンになったのかというと、
ん〜と、武上監督時代の途中からでしょうか。
でもそのころはファンというよりは、ちょっと気になる存在という感じだったと思
います。
明確なファン意識を持つようになったのは、関根監督の頃です。
それで野村監督になって、優勝にかかわれるようになってきてどんどん引き込
まれていったというところでしょうか。
実際に神宮に試合を観にいったのも野村監督時代で、でもそれが5回行った
ことがあるのだけれど、全部負けてるんですこれが。
個人的なヤクルトへの思い入れとか体験談とか書こうと思えばどんどんでて
くるんですが、たとえばミューレンがホームランを打つ前に私の目にはもうす
でにミューレン独特のあのガッツポーズをする姿が見えてしまっていた、とか
でも今回はそんなことをだらだらと書いてもしょうがないとも思うので、なんで
ヤクルトファンになったのかということだけを簡単に。
結局はアンチ巨人というか、ひねくれ根性だったんですね。
万年Bクラスでもいいや、勝率3割でも4割でも優勝なんか関係なくても年間
数試合でも輝いているときがあればそれでいい、そのくらいが自分の人生と
同じぐらいでちょうどいいや、という感じで。
いやー、昔のぼくはひねくれ者だったんです。いまでもちょっとはそうかもしれ
ないけど。
◆他の人の場合◆
そんなこんなで人それぞれ。
日本のプロ野球は12球団あってそれぞれのチームに数の違いはあれどファン
がいて、いろんなファンのありかたがあると思うんです。
巨人ファン、阪神ファンというのが数的には多いと思うけれど、おなじ巨人ファン
でも思い入れの度合いや自分とのスタンスのとりかたなどによってひとの数だ
けファンの種類があるともいえると思います。
アンチ巨人で、とにかく巨人が負けさえすればいいという人もいるだろうし。
地元の球団だからどこがいいとかじゃなくとにかくファンなんだという人もいる
だろうし。
地元というのはなんだかんだいっても説得力があると思うんです。
僕も子供のとき、いちじロッテファンでした。
憶えているひとがいるかどうかわからないけど、ロッテが仙台を準フランチャイズ
にしていたことがあって、僕も宮城球場にロッテ対南海のダブルヘッダー観に
行ったことがあるのです。
◆ファンとは何?◆
思うに、「プロ野球ファン」というのといわゆる「ヤクルトファン」とか「巨人ファン」
とかの各チームのファンというのは違うものなのかなとも考えたりする。
経済的な視点からみれば、プロというのは観客が入場料を払うにしてもスポン
サーがぽーんと金を出してくれるにしても、見てくれる人がいなければ成りたた
ない。
ただ、この見てくれる人=ファンとは限らない。
見てくれる人=プロ野球ファンであり、各チームのファンはいわゆる一般的な
○○ファンなのかなあとも思うが、これはあたりまえと言えばあたりまえすぎ
ることか。
これもまた思うに、フリーエージェントとかがさかんになってきて考えるけれど
自分の好きなチームのオーナー・監督・コーチ・選手がたとえ総入れ替えになっ
たとしても、そのチームのファンであり続ける人は多いのじゃないのだろうかと
いうこと。
例えばファンであるチームの好きな理由をあげるとき、若手の選手が中心に
なっている若さのあるチームだからとか、爆発力のある打撃のチームなのが
いいというようなものがあるとする。
でも何年かすると中心選手はみんなベテランになっていったり、打撃のチーム
から投手力中心のチームに変化していったりする。
それはそれで味のあるチームだとかやっぱり守りがしっかりしてないとなどと
いいつつそのチームのファンであり続けるのではないだろうか。
そんなことを考えると、ファンとはすべてを受け入れる、愛するということでは
ないかとも思う。
◆ファンとは愛することである◆
唐突かもしれないが、愛するもののなかにこそ人生があるとすれば、ヤクルト
スワローズのなかにこそ人生があり、それは私とは関係なく動いているドラマ
の場合もあるし、私の人生と何かしら重なり合いながら進んでいくドラマも
ある。
ファンというのは、自分で実際に野球をするわけではないし、観てるだけといえ
ば観てるだけであってある意味消極的な気もしないでもないのだけれど、それ
ばかりではないのではないかという気もする。
テレビを観ていて、自分の思いが選手に伝わるかというと何ともいえないが、
ファンであるというのは、何かしら自分の人生とリンクしてきており、自分にとっ
てのヤクルトスワローズはほかの誰もが持ち得ない自分だけのものであり、と
ても貴重なものであり愛する価値のあるものだと思うんです。
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ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」 第4号
発行人 あかま としふみ akama@din.or.jp
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