★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 『残響』文庫化記念 「ぴょんかつ」もたまには日刊化!? 第35号 想像力と体験(11/27)  ============================================================ 「ゆかりがよく言ってるとおり、想像はめったに現実の上をいかな いからね」  と、すごく真面目な顔で言い、それ以上答えなかった。                                                  『残響』 ============================================================ こんにちわ〜〜 きょうも想像力について。 体験とか経験とかとのかかわりなどを拡散ーーー。 ●実際に体験してはじめてわかる● きのうは想像力が重要だと言ったのだけれど、じつはなかなか想像力を 豊かにするのは難しい。これ実感です。 ぼくはどちらかっていうと鈍感なところがあって、いやっでも自分では 充分繊細なところもあるとは思ってるんですが、相手に「私のほうが繊 細だぁ」と言われれば、はいそうですねと素直に認めちゃうぐらいに自 分が繊細だということに自信がないのです。 相手がどのくらい繊細かなんて正確にわかりっこないし、もしかしたら ただのハッタリかもしれないけど、深読みするよりは素直に言葉どおり うけとる性質だし、それにやっぱしO型だしな〜。 で、えー、なんだっけ、そう、鈍感だからなかなか相手の気持ちがわか らない。特に女心(?) まあ、ぼくが男だからわからなくて当然で、べつに男と女じゃなくても 人間みんな少しずつ違うんだし、やっぱり人のことはほんとのところは わからないことが多い。 自分のことだってわからないことが多いし、逆にひとから自分のことを ああだこうだと指摘されて、ふーんそうかなあ、そんなことも確かにあ るかもしれないなあなんて初めて気づくこともよくあることで。 なんだけど、わからないことを少しでもわかろうとするところに想像力 が発揮されるわけなんでしょうね。 で実際に体験してないことを、さも体験したかのような気持ちにさせる のが想像力の効用なんだろうけど、ほんと実際に体験してからはじめて 気づくってことのほうが多いんですよねえ、ほんと。 ●車の運転しかり● ぼくは今年の8月にはじめて運転免許をとったのだけれど、車の運転と いうのもあれですね、自分で運転するようになってやっと気づくことと いうか、それまで見えてなかったものが見えてくるっていうのか、なん かそんなことを思い知らされます。 自分で運転するまえは歩行者や自転車に乗っている立場でしか見れなかっ た。 もちろん車には乗るけど運転席じゃなく助手席であって、自分はただ乗 せてもらって運ばれてるだけの状態だから。 それが免許とって運転席に乗るってことは自分の判断でブレーキやアク セルを踏んで前や左右を確認しながら車を動かしていくわけで。 そうやって自分で運転しないと、やっぱりなかなか車の運転者の立場に 立てない。 もちろん自分で運転するまえから、頭のなかでは運転者の立場もわかっ ていたつもりだけど、んーなんだろう、体でわかるっていうか、いや違 う、実感として自分の全体として「わかるわかる」って感じ。 よく、子供の視点に実際にたってみるとか、車椅子に乗っているひとの 視点にたってみるとかというのがあるけど、車の運転も運転席の視点に なって見えてくるものっていうのがいっぱいあるんですね、あたりまえ なんだけど。 そう、ルームミラーなんかはやっぱり運転者しか見ないから、あんなに うしろの車のひとの様子がはっきりみえるものとは知らなかったし。 ●想像力と体験のフィードバック● いちど運転者の視点でものを見れれば、こんど自分が歩行者になったと きは以前の歩行者だけの視点とは違って、歩行者でありながら運転者の 視点も容易に想像がつくようになるわけで。 人間、すべてのことを体験することはできないけれど、数少ない体験の なかから想像力を働かせて想像し、またあらたな体験をして、そこから 得たものでまた想像力を膨らませていく。 そんな想像力と体験の繰り返しによって想像力が豊かになっていくのか なあなどとも思ったりしますです。 想像力が豊かとか感性が鋭いなどというのは、一つの体験からどれだけ 多くのものを吸収して得られるか、っていうことにもしかしたらかかっ ているのかもしれないですね。 ●執筆後記● それじゃ、またあした〜 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★みなさんかぜにはおきをつけてね。 http://www.k-hosaka.com/ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ★「ぴょんかつ」では読者の皆さんのご意見・ご感想・投稿などを大募集 しております。 出来る限り返事もかいていきたいと思っています。 いただいたメールはこちらで勝手に「ぴょんかつ」にとりあげさせてもら う場合もあると思います。もしとりあげられるのが嫌な場合はその旨お書 き添えください。 出来れば、公表してもいい名前(本名なりハンドル名なり)を書いて頂け ればうれしいです。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp (まぐまぐから配信された方は、このメルマガに「返信」すれば  akama@din.or.jp宛に届くみたいです) ★ぴょんちゃん倶楽部もよろしく。ぴょんかつ掲示板もあるよ。         (http://www.din.or.jp/~akama/) ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )と E-Magazineを利用して発行しています。( http://www.emaga.com ) ★「ぴょんかつ」の登録・解除は上の『ぴょんちゃん倶楽部』か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) 『E-Magazine』(マガジンID:akama) のそれぞれで各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第35号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆