★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 『残響』文庫化記念 「ぴょんかつ」もたまには日刊化!? 第34号 想像力が権力を奪う(11/26) ================================================================  雅子さんがどんなにいい家柄で財産もあって小さなときから近所でも どこでも特別扱いされていたとしても、「自分一人」と感じるときは きっとあたしと同じだし、「もう二度と戻らない」と感じるのもあたし と同じで、人のことをそういう風に考えることができなかったら自分の ことを考えてくれなんて思ってはいけないと早夜香は思った。前にも感 じたことだけれど、今日はとても強くそう感じた。                        『残響』 ================================================================ こんにちわ〜 またまたひさしぶりになってしまいました。 「ぴょんかつ」も創刊以来二年が過ぎ、もう三年目となってしまいま した。はい。 月日が経つのは早いものです。 で、創刊当初は週一発行をめざすなんてことを公言してたんですが、 最初こそ月三回ぐらいの発行だったと思うんですが、しだいしだいに 間隔が空いてきて。。。 いまだに34号め。ほんとだったらとっくに100号突破してるはずだった んだけど、、、 でもまあ数がおおけりゃいいってもんでもないし、だからといって内容 が濃いわけでもないのですが、「ぴょんかつ」はわたしの使命だと思って るんで(ちょっと大げさ?)、末永く継続させていこうと思っております。 それで今回、ちょっと突発的に一週間くらい日刊にしてみようかなと 思ったのです。 「ぴょんかつ」の創刊もまるで天からの啓示のように閃いたようなとこ ろがあったんだけれど(これもちょっと大げさかもしれない)、今回もあ る意味そんなところがあって日刊にしようと。 あの〜、でもあれですよ。最初からこんなこと言っちゃって宣言しちゃった けど、ほんとに毎日発行できるのか定かじゃないし、あんましあてにし ないで大目にみてやってください。って、なにをあてにすんだろう。 前置きが長くなっちゃいましたけど、とりあえずきょうは「想像力」に ついての拡散。『残響』ともすこしは関係してなくもないと思うので。。。 ●「想像力」と「創造力」● 「想像力が権力を奪う」っていう言葉をはじめて聞いたときは、ちょっと 違和感を感じたんですね。 「創造力」ならわかるけど、「想像力」?ん〜。 あっ、「想像力が権力を奪う」はパリ五月革命、でしたっけ? たぶん。 1968年、壁に書かれたスローガン。 ほかの人がどうかよくわからないけど、ぼくの場合は子供のときから なんか「創造力」はいいものだけど、「想像力」はあんましよくない もの、っていうイメージが植え付けられてたような気がするんです。 「想像」っていうと、幻想とか妄想とかっていうふうになって、現実 逃避とか現実の厳しさを知らない安全な世界、みたいな連想になって しまって。。。 「創造力」も大事だけど、その前提としてまず「想像力」が重要になって くる。 想像しないところからは創造も生まれてこない。 そして想像力が豊かになれば、相手の気持ちも理解できるし、自分も 見えてきて、自分が望む世界を作っていける。 「想像」と「創造」、日本では読みがたまたま同じだから対比させら れちゃうところもあるのかとは思うんだけれど、ぼくが「創造力」は いいもので「想像力」はあんましよくないもの、と思い込んでたのも、 ある部分ではそんなような教育がなされてきたのかなとも思うんです。 どっちかっていうと、教育は「想像」より「創造」のほうに重点を置い ているんじゃないかと。 もちろん、「ひとの身になって考えなさい」ということは何度も子供 のとき言われたとは思うけど、ん〜なんだろう、もっともっと想像と いうことに重点をおいてもいいんじゃないかなあとも思うんです。 たとえば、イメージトレーニングとか、自分の気持ちや考え方は相手 の気持ちや考え方とはどう同じでどう違うかっていうのをしつこい くらいに深読みするとか。 それが想像力を養うことになるのかはよくわからないけど、、、 ●「想像力」って何だろう● 「想像力」が大事だ大事だと自分でいっておきながら、ほんとのとこ ろ想像力って一体なんなのかというと、なんかパッと出てこないので ありまして。 相手の気持ちを想像してみるのはいいと思うけど、それは「ああ、か わいそうになあ」とか「よかったよかった、きっとうれしがってるだ ろうな」とかいう単純なものでもないように思うし、だからといって どうなんだというとうまく自分でもわからないんだけど。。。 相手の考えを読む、というような心理ゲーム的なものともちょっと違う ようにも思うし。 正確な自分の気持ちや考えは、究極的には自分にしかわからないんだ けども、だからといって「ひとはそれぞれだから・・・」的な考えは つまらないし、そのほんとはわからないんだけど理解しようとすると ころに想像力の使い道があるのかもしれないですね。 ●想像は現実?● 想像はあくまで想像であって、すくなくともいま現実として目の前に あることではないがゆえに想像なのだけれど、自分が想像したという 行為は現実なわけですね。 なんかこのへんがキーポイントになりそうな気もするんだけど。 想像はまだ形として現実の世界には出現してないけども、もしかした らこれから現実になることかもしれないし、自分の頭のなかでは想像 という行為ですでに現実になってしまっている。 イメージトレーニングとか精神世界系の願望実現法なんかもこういった 想像力の応用なわけです。 ただ、たとえば想像したことを基に小説を書くとか作品にしたりとか というのでないかぎり、特に自分の頭のなかだけでの想像に終わる場合 は、それが無駄なこと、現実にはなんにもならないこと、というふう に思ってしまいがちなところがありますよねえ。 でも違うんです、たぶん。 想像したという行為が現実である以上、そこからなんらかの影響が派生 してくる。 その想像が悪いほうにいって妄想というふうになれば精神的な病になって しまうかもしれない。 現実は違うのに妄想した人にとっては妄想自体が現実になってしまう。 そう思い込んでしまう。 逆に想像がいいほうに働けば、自分の望みを想像から現実に変えてい ける。 最初は小さな自分の頭のなかでの小さな出来事が、国家権力を覆すこと さえできるのです。 Imagine there's no Heaven it's easy if you try No Hell below us Above us only sky Imagine all the people Living for today ●執筆後記● 書いてて思い出したけど、子供んとき布団に入って眠るまでの間、 大人の女のひとがブラウスのボタンを一つずつはずしていって・・・ みたいなことをよく想像していて、子供心にそれはけっこうたの しみだったんだけど、でもやっぱりちょっと後ろめたさみたいの もあって、そういうのも想像力にあんましいいイメージもってな い理由なんだろうなあと、ふと。 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ほさかさんのテレビ出演観た〜? http://www.k-hosaka.com/ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ★「ぴょんかつ」では読者の皆さんのご意見・ご感想・投稿などを大募集 しております。 出来る限り返事もかいていきたいと思っています。 いただいたメールはこちらで勝手に「ぴょんかつ」にとりあげさせてもら う場合もあると思います。もしとりあげられるのが嫌な場合はその旨お書 き添えください。 出来れば、公表してもいい名前(本名なりハンドル名なり)を書いて頂け ればうれしいです。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp (まぐまぐから配信された方は、このメルマガに「返信」すれば  akama@din.or.jp宛に届くみたいです) ★ぴょんちゃん倶楽部もよろしく。ぴょんかつ掲示板もあるよ。         (http://www.din.or.jp/~akama/) ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )と E-Magazineを利用して発行しています。( http://www.emaga.com ) ★「ぴょんかつ」の登録・解除は上の『ぴょんちゃん倶楽部』か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) 『E-Magazine』(マガジンID:akama) のそれぞれで各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第34号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆